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日記_かまきりの卵

庭のカマキリの卵がいっこうに孵らない。

玄関の南天に二つ、山椒の木に一つあるのだけどだんまりしている。葉っぱが多いからかな、直射日光が当たらずまだ寒いのだろうか。

わさわさ小さなカマキリが出てくるのがみてみたい。まだ図鑑でしか見たことがない。他の卵から孵ったとおもわれる小粒なカマキリをあちこちで見かけるたび、チャンスを逃したかもと焦る。卵たちを見返すとまだどれもがっちりしている。穴が空いた様子もない。

散歩コースでよくチェックしているカマキリの卵二つもまだ孵っていない。まだ大丈夫なのかな、授精しそびれたのだろうか、寒いのか、なにを待っているのだろう。

待つ、というのは本当にやきもきする。気力も体力もいるのでかなり疲れる。

わたしの1人目は41週を超えて生まれてきた。予定日を越すと時が経つのが本当に長くなる。陣痛は今日来るのか、また来ないのか。このまま妊娠し続けるのだろうか、いや41週超えたらいろんなとこからせっつかれる。胎盤は持つか、予定日計算が間違っていたんではないだろうか。

わたしの2人目は9週で知らせもなく成長しなくなり、11週で出てきた。医師に自然娩出を希望し、でてくるのをまった。でもいつ出てくるのか?予兆はあるのだろうか。なにを用意すればいいのか、どこで産もうか。

待つ、待つ。待つしかない。でも待つのはしんどい。でも大事、大切。それはわかっているけれど、つい傲慢な考えがよぎってしまう。


気長に、気楽に、諸々待てるようになれるといいのだけれど。




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