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やっぱり、それでいい。/細川貂々&水島広子

本屋で偶然出会った。
棚のいちばん上に目立たずにあったのに、なぜか心惹かれた。
作者も描いているけど「話を聞く」ことにについて目からうろこな方法が紹介されている。

自分の考えは必要ない

相手の話を聞いているとき、じつは聞いているようでも頭の中を占めているのは自分の考えだったりする。

「こんなときはこうすればいい」
「わたしはこう思う」

相手のためにアドバイスを考えていたり、早く終わらないかなぁと思っていたりこれらは全部自分の思考であり、雑音。

この雑音が大きくなって自分の考えを聞いている状態が続くと、「人の話を聞くのは疲れる」となる。

ではどうするか。

自分の思考が浮かんだら、脇に置く。

そして、相手の存在に集中する。
集中すると余計なことは考えなくなるし、自然体でいられるから話している相手も安心する。

怒りは「困っている」サイン

怒りや恐怖は、長い時間一緒にいないほうがいい。
「困っているんだ」と思うと心に余裕ができる。

同じように相手が怒っっている場合も「困っている」と思おう。
怒りに引っ張られることもない。
一緒に怒ってしまうと怒りが増幅し、暴走してしまう。
「困っている」に言いかえれば冷静でいられる。

心の姿勢は自分で選べる

会話という作業の中には相手がいる。
相手によって「話を聞く」動作が苦痛になることもある。
自慢話をする人やイヤな人と話さなければいけないときなど、さまざまなパターンの対処法やコツを紹介している。

社交でやりすごすときもあれば、「ただ話を聞く」ことが大事なときもある。
だけどどんなときも、自分の心の姿勢は自分で選べることを忘れない。

1日中怒りを抱え込んで過ごすか、ぽかぽか心を穏やかにして過ごすか。
選択肢は自分にあるのだ。

感想

わたし自身、人の話を聞くことがとても疲れることがある。
「どう反応すればいいのか」「何を言えばいいのか」
だいたいはそんなことを考えているように思う。

この本を読んで、話を聞いていたつもりでも実はちゃんと聞いていない事実と「自分の思考を脇に置く」という作業にまさしく目からウロコだった。

ぽかぽか穏やかな心で話を聞けるように実践していこう。


最後まで読んでくれてありがとうございます。興味を持ってくれたことに感謝!