【生保営業の悩み】06-他の人と扱いが違うんです
▪️【つまずいている事】に寄せられた相談 : Nさん
指導者に不信感を抱いています
…というのは、私と私のすぐ後に入社した人との接し方が全然違うこと。
2人とも営業は初めてなのに、アドバイスを求めても「自分の考えでやりなさい」と言います。そこで自分の考えで仕事しようとすると、必ず反対し、結局は指導者の思う通りのやり方になってしまいます
仕事以外でも、人の話は必ず否定から始まり、一緒にいるのも話すのも辛くなりました
私がダメなのでしょうか
▪️お答えしました
【指導者に問題はあるのか】
・指導者の扱いに差を感じる
・相談しても自分で考えるように言われる
・相談せずにやっていると否定される
これだけ読むと実はこれ、はっきりとした問題が見えないんです
Nさんと入社の近い方の能力に差があるなら
能力に応じた指導をするのが望ましいと思いますし
相談内容によっては自分で考えるように促すことも指導の一つですし
ひとりで進めていたことを途中見たことで問題を見つけ出し手本としてやってみせることもあります
もちろん、そうではなくて
日頃から否定から入るタイプとのことですから
えこひいきをしたり
指導にムラがあるということも充分考えられます
▪️Nさんの望みってなんでしょう
▫️他の人と同じように接してほしい?
ご自分の考えで仕事を進めることができるNさん。
その頑張りや成果はやっぱり認めてもらいたいですよね
それでもNさんの悩みの対象は『否定から入るタイプの指導者』ということですから、“指導者に認めてもらいたい”という気持ちは低いのかもしれません
でもそこに“比較される誰か”がいれば話は別。
その人が認めてもらえているのなら
“私のことも認めてもらいたい”と感じてしまうものだよなって思います
「他人と比較するな」とよく言われます
『世界に一つだけの花』ご存知ですよね
娘が卒園式で歌ってくれたのを思い出しました
「比べる必要なんてないよ」って歌ってます
指導に差をつけている理由は分かりませんが
『差をつけられている』は単なる『比較』ですから
一回考えるのはやめませんか?
▫️相談に向き合ってほしい?
相談の答えが明瞭でない理由って色々あると思うんです
冒頭でお話ししたような指導的な理由のほか、指導者自身が忙しく余裕がなかった、あるいは答えられない質問だったなどの理由も考えられます
それと、これは私の経験ですが、時々「そんなこと聞く?」というようなちょっと変わった(おもしろい、マニアックな)視点をお持ちの方もいます
それ、新人の頃の私のことなんですが、要するに“ちょっと面倒な” 相談や質問を投げてるんですね
「そんなことは今は考えなくてもいい」とか
「なんでそんなことが気になるの?」って
言いたくなるような。(言われてました)
わからないとも言いたくないし、向き合ってる時間もなくて「自分で考えて」と突き放されたりしがちです
まだ当時はネット社会ではなく紙ベースだったので保険料表とか約款・定款などの資料を読みあさり、自分なりの答えに辿り着いてました
だからこそ、その頃学んだことは、こうして脳に定着しているわけです
▫️知りたいことはなに?
Nさんがその指導者に教えていただきたい事って自分では辿り着けないような類の事でしょうか
もちろん明日のアポが取れた件で至急知りたいことがある場合、もありますが、他に相談できる方は社内にいらっしゃるのでしょうか
もしも、自分で調べられることだったり、他にも相談できる方がいるのであれば、その指導者にこだわらなくてもいいと思うんです
分かります、言いたいのはそこではないんだ、という気持ち。
何のための指導者なんだ、指導者が教えてくれればいいのにと思われて当然です
でも、こうして”向き合ってくれていない“と感じているのは事実なわけです
今この時点でNさん、指導者どちらに問題があるのかは判断しかねますが、仕事をスムーズに進めるために何をすべきかと考えた時、責任者と指導者と三者面談でもして改善を訴えるよりは、さっさと答えに辿りつく方がシンプルだなって思ってしまうんです
▫️自分自身で考えて進めているときは自由にやらせて欲しい?
これ、先ほどから話している通りで、どちらに問題があるのかは判断しかねますが、やり直しをされたその「指導者の考え方」に納得がいかないなら、Nさんの”別案”を最後まで仕上げてほしいんですね
例えば、プランニングだとします
最初、Nさんはお客さまの属性やご希望を考慮してプランAを作成していた
ところが指導者がチェックして「こうじゃなくてこんな風に」とプランBを作ってみせたとする
生命保険のプランニングにおいて正解不正解って難しくて、プランニングする側の価値観や生命保険観、嗜好が関わって来たりしますから、どうしても他人が作成したプランを見て「うーん、間違いではないけどちょっと気になる」程度の感情って常にあります
あるいは「こうすると保険料が安くなって内容も良くなるよ、ほら」みたいなこともよくあります
これこそ経験がものを言うわけで新人さんが学べる場面ですよね
ここを逃してしまってはもったいないです
▫️何が問題なのか
今回のように「結局は指導者の思う通りのやり方になってしまう」という相談の場合は
✔️指導者が修正した理由をきちんと伝えていない
✔️伝えたけど理解できていない
✔️伝えたけどそれに対して納得できていない
なのかなと思います
ですから話を戻しますと、指導者に作っていただいたプランBに対して「わあ、ほんとだ、めちゃいい」ってなっていない、としたら作りかけていたプランAを仕上げてほしいんです
それで「あー、やっぱりプランAがいいじゃん!」ってなったなら、お客さまに「2つの考え方がある」と説明し選んでいただければいいわけです
もしかしたら即答で指導者のプランBを選ばれるかもしれませんし、プランAを、あるいは調整したプランCを選ばれるかもしれません
いずれにしてもそのことを通して”プランの考え方には様々な視点がある“という事を一連の作業で学べるわけですから「指導方法に物申したい」などと立ち止まっていてはもったいないんです
▪️言われたらまずやってみる、体験してからオリジナルを
きっと居心地が悪くてモヤモヤしてるとは思いますが指示や助言をいただいたら素直にまずやってみるって大事なんです
なぜそういう指示が出たのか、やってみて知る、を体験してほしいんです
そのうち、必ず自分なりの考えが持てるようになります
こだわりとか譲れない部分とかどうしても出てくるものなんです
そうしたら、自分のやり方を少しずつやっていけばいいと思います
↪︎Nさんより返信
色々考えて辞めることも視野に入れていましたが、やっぱりこの業界で頑張ってみることにしました。指導者云々言っていても埒があかないしやるしかない、と思えるようにもなりました。精いっぱい頑張ります。
▪️承認欲求と尊敬欲求の葛藤、らしい
私は人から嫌われているとしても気付かないタイプです
後になって「あの頃実はあなたが嫌いだったの」と告白されて初めて知ったりします
あと、上司がいて、ちょっと合わないなって感情があったとして
同僚のナントカさんは上司に評価されていて
私はどうやら低く評価されているらしいってあります
ここで”気になるか“ってことなんですけど
私は気にならない派、なんですね
私は「合わないな」って思っているなら向こうも、ですよね
でもまわりは色々言うわけです
「ナントカさんってほにゃらら(上司のこと、そして死語)のお気に入りだよね〜」「ほにゃららって絶対ナントカさんのこと贔屓してる、怪しい」とかまあ、言いたい放題だったりします
これってどうやら私の承認欲求が低いから、なんだそうで
あ、この場合、その上司からの承認欲求が低いってことらしいんです
でも普通はここで「比較」という心理が働いて「尊敬欲求」が働くそうです
承認欲求が『いいね』や『フォロー』だとしたら
尊敬欲求は誰かと比べたフォロワーさんの数といったところでしょうか
私の場合は”ちょっと合わないな“と感じた上司に『認めてもらいたい』という欲求がなく、その上司が誰かを認めていたとしても『だったら私のことも認めてほしい』という欲求は特にない、というわけなんです
ではなぜそう思えるのか、なんですが、どうやら自己肯定感らしいんですね
自己肯定感が低いと他人からの承認や尊敬を必要と感じやすく、周りの人と自分を比較してしまい認めてもらえていないと感じてしまいがち。
承認欲求が強いと例え合わない上司であっても認めてもらいたいと願うそうなんです
逆に自己肯定感が高いと他人からの評価に左右されずに自分自身の価値を自分で認められるそうです
▫️なんで自己肯定感高め?
✔️自分に優しい(甘い)
✔️低い目標と小さな成功体験の繰り返し
✔️美点凝視、性善説がモットー
✔️自分も人も許しまくり
✔️自己満足の日々
でも『お人好しにはならないと決めた話』は機会があったらぜひ。
▫️自分ってお人好しだなぁって思うことありますか?
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