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まるごとにんじんのサラダ

人はひとりでは生きていけないとコロナの日々を一年近く過ごして改めて感じました。
お料理をして食べる、という、暮らしの基本も、考えてみたら色んな人の関わりでできているんですよね。野菜を買うことひとつとってもそうですね。畑で野菜を作る人、お店まで運ぶ人、お店で並べる人、お会計する人がいてはじめて買うことができます。お料理も、水道があるから、電気があるから、ガスがあるからできる。お料理のための道具も全部、誰かによって作られたものですね。そして、お料理によって出たごみを回収してくれる人がいる。

そんなことを考えていると、毎日の暮らしについてこんなふうにも考えるようになりました。

毎日の暮らしを、どこまで自分でできるだろうか、どこまで自分で作れるだろうか、と。また、不要と思っていたものでもまだ使えるものはないだろうか。いまあるものを別の形で使うことはできないだろうか。
そして最近は食べ物や食材に対しても、どこまで食べられるだろうか(使い切れるだろうか)、と向き合うようになりました。

ふと今までなんとなくむいていた皮をむかずに食べたら、ゴミがでなくていいなぁ、と思いました。
灰汁が、とか、雑味が、とか、舌触りが、とかの苦情は承知の上で、野菜くずが出ない心地よさが勝ちました。
というわけで私は最近よく、野菜を皮をむかずにお料理に使います。なんとなく切り落としていたにんじんのヘタの部分も、外皮といっしょにタワシできれいにこそげ洗うと食べられそうに見えてきました。
なんか、そのままいけそうです。

皮つきのにんじんを使って作るのは、わが家の定番常備菜、にんじんのサラダです。
まずにんじんを一本、よく洗ってからそのまま細切りにします。

つぎに玉ねぎを半分くらい、みじん切りにします。(玉ねぎは皮をむいています。)

そしてツナ缶(小)です。一缶まるごと使います。

にんじん、たまねぎ、ツナを耐熱容器にいれてひと混ぜし、ラップ等でふわっと蓋をしてレンジで5分くらい加熱します。

レンジから出して、混ぜます。
こんな感じで野菜に火が通り色が変わりますます。

塩、白こしょうで味を整えて、エキストラバージンオリーブオイルで風味付けします。
そして柑橘系の果物の絞り汁かお酢か、好みのものを使って酸味付けします。無農薬の果物があるときは皮を少し削って散らすと季節を感じられて楽しいです。

そして食べてみてにんじんの皮はと言うと、とくに気になりませんでした。また皮付近には栄養も豊富だとか。一石二鳥ですね。

ちなみに皮つきのまま使うと食べたときに不自然なものは頑張らずにちゃんと皮をむきます。(たまねぎの皮はむきました。)
食べていて不自然で美味しくないなと感じることは、一度はやっても二度はやらないからです。頑張って食べるのは楽しくないですよね。

できる範囲で、楽しく、だときっと無理なく続けられるんだろうなと思います。
皮つきのお料理、他のお野菜でも試してみようと思います。

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