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123天文台通りの下町翁 雑記帳~ 鶴見 済 著「人間関係を半分降りる」

人間だれしも浅くも深くも落ち込む。不運や不幸は時には生まれた時から運命づけられてしまっていることもあるし、自分には無関係と思っていたら出くわしてしまうことがある。鶴見氏が書いているように、すべての悩みは人間関係につながっている。家族、友人、職場、学校、地域社会、あらゆる場所で、ありのままの自分でいられることは至難の技だ。

そうであるからこそ、人からどう思われるかを基準にせず、自分をからめとっている場所から少し離れてみる、ときには逃げるのもありとする気持ちを持とうと提案されている。家族や家庭は素晴らしいというイメージから離れてみる、攻撃してくる相手には近づかない、いい加減、良い加減と言い換えても言えるだろうが、一歩引いて、もう1つ気楽に過ごせる居場所を見つけることの大切さ。

少し離れてつながってみる、個人主義の良さは自分勝手とはまったく違う、本来は魅力的なものなのだ。また、現代さまざまな弊害をもたらしてもいるオンライン、ネット世界に期待し過ぎない、こと、リアルでつながることに勝るものなしとも鶴見氏は提案していて、人間関係や生き方に行き詰まっている人にはオススメの読みやすい本だ❗


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