見出し画像

[日の丸背負って]6/22能登半島地震・震災復興チャリティーゲーム

 日本海リーグNBL石川ミリオンスターズと富山GRNサンダーバーズの選抜チーム対韓国独立団京畿道リーグCBL選抜との一戦が、能登半島地震震災復興チャリティーゲームとして、高岡ボールパークで行われました。

 日本海リーグ所属チームは2チームだけなので、得てして”井の中の蛙”になりがちだが、両チーム選手達にとって、今現在の実力を確認する上でも大きな刺激になる貴重な試合。

NLBはチャリティーゲーム用の限定ユニフォーム

 日本チーム先発は富山GRNサンダーバーズの林投手。
1回2回はストライク先行の省エネ投球で、三人づつで打ち取る、パーフェクトなピッチング。

しかし、3回J.M.CHOI(チェ・ジミン)選手のセンター超えツーベースヒットを足掛かりに、キャッチャーパスボールの後、S.H.PARK(パク・スンファン)選手のタイムリーで韓国先制。

 韓国チーム先発は左腕のJ・B・KOO(ク・ジュンボム)投手、打者一巡目は打たせて取る内容でしたが、4回からはギアチェンジし、三、四、五番のクリーンアップを三者連続三振。

 林投手は5回でマウンドを譲りましたが、日本海リーグでは稀に見る投手戦で、前半は75分、1-0で終わる早い試合展開でした。

 日本海リーグ、二番手は渡邊投手。
打者連続でストレートのフォアボールを出し、一、二塁。
Wスチールを仕掛けてきた韓国チーム、慌てた東田捕手がセンターに抜ける悪送球。

今シーズン、何度も見てきたスローイングの悪さが、ここでも出てしまいました。
結局、犠牲フライも打たれ、一挙2点が入り3-0。

 その裏、6回2アウトから韓国チームはバッテリーごと、H.W.JIN(チン・ヒョンウ)投手とD.I.CHOI(チェ・ダイン)捕手に交代する。

これまで完璧に抑えていた投手と捕手を2アウトから変えるという、見た事が無い奇策。
親善試合ならではのトリックだったのでしょうか。

 7回表、負けじと日本海リーグの吉岡監督もバッテリーごとの交代をコールし、誉田投手と岩室捕手に。

岩室捕手は公式戦でもマスクを被る機会があまり無い三番手捕手なので、個人的には興味津々。
167cmとキャッチャーとしては小柄ながらも、豪快なスイングで、8回にはきっちりとセンター前に運びました。

リードも外でかわす様な小手先では無く、インサイド要求の強気な勝負だったので、公式戦でもスタメンマスクで見てみたいと思いました、

 結果、試合は3-0で日本海リーグの完封負け。
先の岩室選手と1回の大誠選手の2安打だけでは、9安打の韓国チームに勝てません。

公式戦は乱打戦が多いですが、寂しい2安打

試合後の印象。

 韓国チームは西武ライオンズ中村剛也選手の様な豪快なスイングをする選手が大半で、当てただけの中途半端なバッティングは皆無。
それでいて足は速いので、単なるレフト前ヒットをツーベースにする、次の塁を狙う意識の高さを感じました。
 昨年度、京畿道独立リーグからは17名の選手がKBO(韓国プロ野球リーグ)に上がったそうで、日本選手も韓国独立リーグからKBOやNPBに入る道がこれからあるかもしれません。
 レベルの高いプレーを見せて頂きました。

 日本海リーグの選手達は、厳しい現実をしっかりと味わう事が出来たと思います。
 明日からまた一球、一球、ワンスイングの価値を確かめながら、汗を流して頂きたいです。

9番スタメンだったD.H.LEE(イ・ドンフン)選手、礼儀正しく好青年でした

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?