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「完結したら買います!」

最近漫画のアプリのコメントなどでちょいちょい見かける読者の

「完結したら買います!」

現在の漫画業界はだいたい一巻の売り上げの伸びで連載が続くかどうかが決まる。
そんな中で「完結したら買います!」

=死!


「一巻で完結じゃないなら一巻は買わない」という事なので、ある意味死の宣告のような言葉…

いやいや、買って!?
一巻買ってくれないと連載終わるんだから勘弁してよ…

という声を多く聞きます。

でもこれ、

次の新しい売り方へのヒントなのでは?


と考えてみました。


完結したら買う、ということはおそらくですが現在完結していない状況で何巻で完結するかもわからないのに購買意欲は高い状態なわけです。

じゃあ完結する巻数を決めて連載を開始するか…?
不可能じゃないけど漫画は水モノなので、予めシナリオ作っておいたとしても想定より長くなるなんてよくあること。

3巻で完結します!と言っておいて3巻分のコミックス代金をいただいたけど4巻分になりました!追加で払ってね!もしくは2巻でまとまっちゃいました、1巻分返金…うーん、ちょっと手間だな…。

となるとどうするか?

クラファンではどうだろうか?

3巻〜5巻想定だとして、値段は出し方にもよると思うけど一旦1巻400円で考えるとして、コミックスだけだと3巻1200円、5巻2000円なのでクラファンの金額プランも

1200円(3巻完結時、全巻代金)
2000円(5巻完結時、全巻代金)
5000円(全巻+何らかの返礼品)
10000円(全巻+何らかの返礼品)
50000円(全巻+何らかの返礼品)
20000円(全巻+何らかの返礼品)
       :

みたいな。

こうすることでまだコミックス出してない状態でも購買意欲やファン心が高まっているタイミングで先行投資的に応援していただけて、今まで死の宣告だった「完結したら買う」という死んだ後に感謝する、みたいな行き違いもなく、むしろ先にファンとして応援できる形になるのではないかと。

それと従来と違うのは「商品(本)を買う」のではなく、本はもちろん買う形になるけどどちらかというと「価値に投資する」という感じなのがいいなと思いました。

自分がいいな、と思ったものに投資でき、それによって連載も支えられ完結まで迎えられると、作品に対して貢献した、共に作った支えたという連帯感も生まれてより作品に愛着が湧くのではないかなと。

今までも漫画は読者に支えられてきたのは間違い無いのですが、従来の400円のコミックスを沢山売る、買う、でなく新しい支え方、応援の仕方ができるような場所も増えてきてると思います。

これは思いつくままに書き綴りましたので、おそらく穴だらけのプランかと思いますが、草案というか叩き台という感じで現実化できると思うところがブラッシュアップしてもらっていい形になればな〜と思います。

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