day18―デザイン×マインドフルネス
Zhu, B. et al. (2017). Designing, prototyping and evaluating digital mindfulness applications: a case study of mindful breathing for stress reduction. Journal of medical Internet research, 19(6).
瞑想をサポートするアプリケーションの開発
背景
ヘルスケアアプリはたくさんあるが、マインドフルネスに特化したものは少ない。
今回はResearch through Design method(簡単に言うと、デザインに思考と志向がある新しいプロダクトありきの効果測定研究)で研究を進める
方法
HUというアプリを開発。これは音、光、ミストによって瞑想を促すアプリ。耳につけるイヤホンのようなデバイスで心拍を測定し、変動に応じて音などが変化する。5人に3日間アプリを使用してもらい、1日目と3日後の心拍数などの指標を比較。デバイスについて半構造化インタビューを実施。
結果
音のないHUにおいて、ベースラインと瞑想時のHR、RMSSDに有意差あり。ストレス指標に変化なし。テンポとピッチの両方を変更したのがいけなかったかも。デザインとして改良の余地あり。
所感
参加者が少ない。思うに、音やら光やらでアプリが複雑化したことが原因で良い結果が出なかったのではないか。RMSSDが瞑想により上昇するという知見は自分の研究に同じ。ちょっと安心。
詳しくは語れないが自分も将来的に研究成果を基にこういうアプリ実装やってみたい。
デザインありきの研究は心理学と根本的にアプローチが異なると実感。デザイン分野は作ったことが評価されるが、心理学は有意差のある数値差、条件の統制こそが正しさというイメージ。
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