【画像13枚】宇野亞喜良展@東京オペラシティに行ってきた!
宇野亞喜良さんは、現在90歳の
日本が誇る画家・イラストレーター・デザイナー。
私自身は、宇野さんのことは、
ちょっと暗くてエロくて
エキセントリックなイラストを描く方、くらいの認識しかなかったのですが、
今回、初めて宇野さんの展示に行ってきて、
「なんだ、ただの才能の暴走機関車か(^ω^)」
と思いました。
画業90年にして、
初めての大規模個展とのことで、展示の量が圧巻でした。
さらに、携わった仕事・作品の振り幅も凄まじい。
一人の人間が、これだけのものを生み出したという事実にまず圧倒されました。
写真撮影OKだったので、
大規模コレクションのごく一部を紹介させていただきます。
宇野さんは、
10代の頃から絵やデザインで数々の賞を受賞したり、
人形を制作して人形劇をしたりと、
もう、「生まれながらの天才でセンスの塊」としか言いようがない感じでした。
1963年にこんなオシャレなの描いてるの、
すごすぎるんだが。
デザインもロゴもレタリングもいけちゃう。
っていうか、マジで何でもできる。
私はアルフォンス・ミュシャが好きなんですが、
デザインやレタリングまで手がけるところや、
その作品の量の膨大さが、
ミュシャと重なるように感じました。
1900年代の雑誌やポスターって、
「アート」をやろうとしてる感じがかっこいい。
この「新婦人」は、
写真と宇野さんのイラストのコラボが毎号の表紙を飾っていました。
これは、「青い鳥」の絵本。
画風の幅が広すぎる。
森ガール出身、猫好きとしては
この絵が一番好きかも❤️
ウソみたいだろ。
全部同じ人が描いてるんだぜ。これで…
ポスターは美しすぎるので、
貼ったそばから盗られちゃったそう。
寺山修司さんの舞台にもたくさん携わったみたい。
舞台道具のデザイン、制作も手がけている。
(かわいい!!!)
舞台衣装のデザインもお手のもの。
こちらは、最近のお仕事。
なんてオシャレかわいいディズニーコラボ!
作品を鑑賞している間中、
「いいなぁ! いいなぁ! いいなぁ!」という気持ちでいっぱいでした。
アーティストであり、イラストレーターであり、デザイナーであり、何でも創っちゃうその自由さ。
雑誌、広告、挿画、絵本、ポスター、演劇、衣装…。
私が大好きで憧れる世界の中を、
有り余る才能をもって、自由自在に駆け巡り、
能力ある仲間たちと
美しいものを創り散らかす。
その能力。バイタリティ。熱量。
個人年表も、作品の数が膨大すぎてあまりに長いので、
途中で読むのを断念しました。笑
美しいものを作り続けて、まだその先も続く90年。
今回、90年にわたる一人の人間の
おびただしい作品群を観て思ったのは、
なぜか、
「人生の時間は限られている。
どうでもいいことに時間を使ってる場合じゃない」
ということでした。
宇野さんは、
美しいものを仲間たちと創ることに
ひたすら熱中して生きてきて、
90歳になった今も、
その熱の中にいるのだと思います。
足元にも及ばなくても、
自分も楽しいと思うもの、可愛いもの、綺麗なもの、
好きなもの・携わりたいものがたくさんある。
宇野さんのようにまっすぐに、ひたむきに、
持てる時間と気持ちとエネルギーを、その対象に注ぎ込みたい。
そんなふうに背筋がシャンと伸びる展示でした。
一度に全部は吸収しきれなかったので、
「会期中にもう一回行ってみたい」と思うくらい
おすすめの展示です♪
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みけ みわ子
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