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ボヘミアン・ラプソディを2回観て考えたこと。


伝説的バンドQueenの伝記的映画、
ボヘミアン・ラプソディを
1度目は1人でふつうに観に行って、

2度目は、大人数で応援上映の回に観に行った。

応援上映は、歌のシーンでスクリーンにカラオケのような形で歌詞が表示されて、
上映中に歌ったり手拍子したりできるもの。

コスプレをする人もいて、私はつけ髭をつけていった。

(ちなみに、フレディのヒゲはこんな形じゃない。今回学んだことは、ヒゲは意外と誰でも似合うことと、ヒゲをつけるとみんな明治の文豪っぽくなるということ)

2回とも、いい映画だなぁという基本的な感想は変わらないけど、
映画の「体験」が大きく変わった。

1回目に1人で観た時は、

ボーカルのフレディ・マーキュリーが民族的、宗教的、性指向的に、とにかく多くのマイノリティ要素をがんじがらめに背負いながら、
メジャーの場で大人数を相手に歌い続ける、

何を背負っていたって、
そんなの関係ねえよ!的な
全部まるっと含めて
ウィーアーザチャンピオン的な、

ママー!的な(これは言いたいだけ)

しんどさと切なさと心強さが全部歌になって、

その感じがなんともいえんなぁと
彼の人生の重たさと
歌の、全てを肯定する力強さに涙して、

観終わったあと、
1人で近くのベンチに座ってジーーンと浸っていました。


2回目、
応援上映に行った時は、
上映中にその場で口に出して突っ込んだり笑ったりできるのが楽しくって、

Queenのメンバーがケンカをしている場面でも、
ちょいちょい面白いネタを仕込んでくるので、
(1人で観ていると、これって笑える場面なのか?と微妙なニュアンスが分からなかった)

あー、ケンカしてるけど、
それほど仲がいいんだよねー、
we are familyだもんね。
これも絆で、ひとつの思い出だね、

と、なんかQueenのみんながとても可愛く仲睦まじく見えて、
前回は深刻さやフレディの孤立感を強く感じた場面でも、今回は、ころころ笑えて、ほっこりしたんである。

それはきっと、
どちらも真実。

1人で浸り切るのも、
大人数でわちゃわちゃ感想を言い合うのも、
どちらも大切な時間。

映画のフィルムは何度でも再現可能だけれど、
その時、その場にいた人たち、その時の自分の考え方、コンディションで

映画をみた内側に生まれるその体験は、そのときだけ起きる、一度限りの特別なもの。


DVDで映画を観ることもあるけど、
わざわざ映画館に足を運ぶのがけっこう好きだ。

映画館を出たときに、
ひとつの「経験」をしたなぁ、というちょっとの重さが
体の中に残るから。

映画館を入る前と出た後では、
映画の世界をくぐり抜けて、

世界と自分が、少し新しくなったように感じるから。


時にトイレを耐え忍びながら、
時に睡魔に襲われて1800円をドブに捨てながら、
おやつをボリボリするタイミングに気を使いながら、

これからもわざわざ、
映画館に足を運ぶ。


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