SOPHIA LIVE2023 獅子に翼Ⅴ
公演日 2023年10月9日
会場 Kアリーナ横浜
私がSOPHIAというバンドを知ったのが2006年。
その後ライブへ行くようになったのは2007年以降のこと。
ファンの間で獅子翼(シシツバ)と言われている伝説のライブに、当然ながら参加していない。
最後のシシツバは、18年も前のことだったらしい。
遅れてファンになった私は、過去のシシツバライブの一部を映像で見たことはあるものの、古くからのファンの方々のように獅子に翼というライブに対し、期待も思い入れも特別に大きくはなかったと思う。
それでも…。
SOPHIAというバンドの存在を知って、次第に好きになり、やがてライブへも行くようになり、ファンクラブへも入り、活動休止の2013年までに7年間で40本以上のライブを経験している。
ところが…。
2013年に突然の活動休止を知らされて呆然とし…(´;ω;`)
9年後の昨年、またまた突然の復活を知らされ…。
そういう経緯を経て…。
復活の昨年の武道館、そして今年初めの城ホールのライブも参加した者として、今回がラストだというこの獅子翼の冠名のついたライブは、もちろん楽しみではあった。
とはいえ…。
ここ数年でめっきり体力が落ちてしまい、オールスタンディングライブどころか、長い距離を歩くのもつらい状況。
昨年の武道館と今年初めの城ホールは付き添い(笑)としてSOPHIAファンではない夫を従えての参加。
今回は不安がありつつ、若干迷いつつ、でも最終的にはひとり参加を決めた。
エントリーが始まったとき、着席シートというものがあることを知り、それには心が動きかけた。
しかし、ちょうどその頃、私はそれまでの体調不良とは違って、原因不明の腰痛に悩まされており、長く座っていられない状態。ごはんも座ったままでは最後まで食べられないほど。その状態では着席シートは絶対無理だと思った。
一方、もし座っていられる状態に回復したとしたとしても、ずっと座ったままでライブに参加すること自体に私は耐えられないだろうとも思った。
Rockバンドのライブで一度も立てないというのは、私には残酷。
無意識に身体が動いて気がついたら、ルールを破って立っちゃっていたということになってしまう(笑)
結局、会員先行のごく普通の座席、しかも紙チケットでのエントリーを選択。
これまではガラケーの夫の分もエントリーする必要があったので、紙チケしか選択肢はなったが、今回はどれでも選べた。
でも…。
アナログ人間は電子チケというものを今ひとつ信頼しきれなかったことと、形があるチケットを残しておけるということは私にはけっこう重要なことだった。
結果的には、私自身はずっと座っていても大丈夫な状態にまで回復したものの、数日間とはいえ、ひとりでは外食したくない夫が横浜までついてきてしまった今回の遠征。
私が自分一人分のホテルを予約した1週間後、突然夫が自分はライブへは行かないが、横浜で美味しい晩ご飯を一緒に食べようというので、ホテルの追加予約が必要になった。
たった一週間違っただけで、ホテルの宿泊料が一室1200円も高くなっていたのにはびっくり。
私はひとりで居酒屋へも入れるし、ひとり行動はまったく苦にならない。
ライブ会場への行き来で杖がわりをしてくれないのなら、ついてこなくてもいいのだけれど、夫は、昔からひとりでは夕飯を食べたくない人なのでしかたがない…(-_-;)
ま、そのおかげで、私ひとりだったら絶対に行かないようなお店で美味しいワインと食事をいただくことができた。
そのことはまた別記事で書こう。
ライブ前日に横浜入り。
できるならば会場の下見をしておきたかったが、あいにく新横浜駅へ着いた頃から雨。
SOPHIAのライブで傘が必要だったのは2009年の両国国技館でのライブくらいしか記憶にないというのに、今回は1週間くらい前からずっと雨予報。
最近の天気予報は(残念ながら)本当によく当たる。
建物内でのライブとはいえ、入場列もけっこう長くなりそうなので、降らないでほしいが、こればかりはどうしようもない。
せっかく前日入りしたのだから、雨さえ降っていなければ、朝早くにグッズ列に並んでもいいかな?という思いがほんの少し頭にはあったものの、目覚めた時に空を見上げ、昼過ぎまで体力温存のためホテルで寝ることを決める。
ある意味、雨が降ってくれたおかげで、グッズ購入しない言い訳ができたかも…(;^ω^)
会場の下見はしていなくても、SOPHIAの場合はひまわりを持った人の後をついて行けば大丈夫。
横浜と言えば、2007年7月のSOPHIAの赤レンガ倉庫でのライブのときは、夜行バスでまず東京に着いて、その日は夕方近くまで東京でたっぷり遊んだ後、横浜へ移動して宿泊、翌日はライブ会場の赤レンガ倉庫を下見した後、帆船の日本丸を見に行ったり、中華街もブラブラして、いわゆる横浜観光、その後また赤レンガ倉庫へ戻り、グッズ列にも並び、まだ時間があったので北朝鮮の工作船も見学して、その後は当然立ちっぱなしでライブに参加し、その夜の寝台列車で帰った記憶。
今の自分の体力から考えると、信じられないくらい元気。
あれから16年…私の現状は当然かも。
子供の成長と同じくらい、年寄りの老化は早い(-_-;)
今回は開場時間が早く15時。
開演は16時だったから当日に横浜入りだったら、相当早めに家を出なくてはいけなくなるところだった。
新横浜のホテルを出たのが14時少し前。
本当は14時19発の快速で横浜駅まで行くつもりが、もっと早い便に乗ることができたので、駅に直結のそごうで時間調整。
そのあたりは想像通り、ひまわりを持った人・人・人…。
下見はしていないけれど、おそらくKアリーナの入場列ができるところに屋根はないはず。
ホテルを出て電車に乗るまで雨はけっこう降っていた。
しばらく屋根のあるこの周辺で待機した方がよさそう。
会場方面へどんどんひまわりさんたちが進んで行く。
私は焦らずに時間を考えながら、ゆっくり移動して行った。
途中から屋根のないところに出て、雨の中を人の流れについて行くと、もうヒルトン横浜。
思っていたより近かった。
雨を避けられる場所に大勢のひまわり集団。
鞄の中にひまわりを隠し持っている(笑)私もその中に混じり、傘をたたみ、やや寒さを感じたので上着を羽織ったとたん、どうやら入場が始まる様子。
ちょうどいい時間に来たらしい(^O^)
紙チケットは、今までの経験上たぶんスマホアプリとは入場口が違い、それほどの行列はできないはずと判断し、また傘をさして先へ進む。
入場口を探していたら、紙チケット入場口の案内の声が聞こえ、そちらへ向かう。
傘をさしてスマホも片手に持って長々と並んでいる方々に申し訳ないくらい、あっというまに入場口に到着<(_ _)>
今までの経験から、紙チケットでは座席はまったく期待していないというか、期待できなかったのだけれど、確かに良席とは言い難くとも、トイレがある3LEVELで、中央よりやや上手側だったのはとってもラッキー。
心配していたトイレへ行くために階段の上り下りだとかは必要なく、しかもかなり早く入場できたのと、座席からトイレの場所がわりと近く、私としてはとてもありがたかった。
今回、非常に長い時間のライブだったからか、けっこうみなさん途中でトイレに行っていた様子。結果的には私は行かないですんだのだけれど、トイレの場所が遠くないという安心感が最後までずっとあったのは、とても大きいこと。
それにしても…。
新しい施設で、座席があるフロアにトイレがないというのは、致命的欠陥だと思う。観客を定員いっぱいに入れてしまうライブでは観客側に相当の覚悟と心構え(水分を控えるだとか)が必要かも。
今さら建物内にトイレ増設は無理だろうから、今後は自分がこの会場へ行くことがないことを祈るのみ…(たぶんない…笑)
また、この施設は音響が素晴らしいと聞いていたけれど、個人的にはさいたまスーパーアリーナよりはかなりいい、と思った程度。
というのは…。
SOPHIAといえば、客席側の大合唱が特徴で、それがライブの醍醐味でもあるというのに、最後の「エンドロール」と「黒いブーツ」以外は、みんなの声が全然聴こえてこないので、途中かなり不安だった。
「believe」の最後だって、昨年のあの武道館の幻のみんなのあの声(あのとき私には本当に聴こえた…苦笑)の方がずっと大きかった…ような気がして、ちょっとヤキモキしてしまった。
いつもは小声でしか歌わない私なのに、気がつけばいつもより大きい声で歌っていたかも。
この会場は客席側の音を吸収してしまう造り?
ここって、クラシック専用のコンサート用会場?
ステージ上の音には特に不満はなく、前述したようにさいたまスーパーアリーナみたいな酷さはない(苦笑)ものの、音響については、規模はうんと小さいけれど、地元のハイスタッフホールの、あのレベルの高さをよ~く知っている者として、ここの音響が最高だとはお世辞にも言えない。
けっして悪くはない。
でも、もっと音響レベルの高いホールはあるのでは?…というより、実際にあることを知っている。
そう感じてしまったので、私としてはクラシックには絶対ススメです…とも言えない。
申し訳ないけど…m(__)m
見やすさは…。
たぶんいいと思う←(実は、私には最初から最後までまったくと言っていいほどステージもスクリーンも見えなかったので、知らんけど、としか言えない…笑)。
残念ながら、私の前の座席には縦にも横にも巨大な男性がいて、その彼は一度も座ることなく4時間ずっと立ちっぱなし。それはいいとして、手振りが演奏よりも必ず2分の1~4分の1程度ズレる(遅れる)という、致命的に傍迷惑(後ろ迷惑)な方。
ずっと立ちっぱなしでは足が持たないので、私は立ったり座ったりだったけれど、たとえ私が立っていても、そのリズム音痴な彼が縦にも横にも巨漢すぎて、しかも彼は、ずっと右隣の彼女にぴったりとくっついていたいらしく、私の前には全く隙間ができない。なのでスクリーンも全部は見えない。幸いに彼女がかなり小柄な方だったので、その横から半分弱くらいちらちらと見えるスクリーン映像が、あの日は超・貴重。
音はしっかり聴こえていたので、あとは想像でライブを楽しんだ。
彼のズレた手振りや動きに関しては…私の脳内ではまったく見えていないことにした(笑)
それでもそういうことが笑って許せるくらい、いいライブ。
そう思えるのは、SOPHIAだから。
始まりで過去の獅子翼の映像が流れていたようだったけれど、それもほぼ見えずじまい。
後でWowowの録画で確認した。
初っ端の曲は「ヒマワリ」
武道館のときは、最初と最後の曲の私の予想はどちらも当たったのだけれど、今回は予想すらしていなかった。いきなり「ヒマワリ」で始まった経験は過去のライブでもあったとは記憶しているが、意表を突かれたので少し驚く…(;^_^A
ふたつあるドリンクホルダーのひとつにひまわりを入れておいて大正解。場内がまったく見えない暗さの中、手探りでひまわりに触れたときはホッと一安心。いつものように鞄に入れていたら間に合わなかったかも。
演奏が始まると、もう見えないことはどうでもよくなった。
巨漢もそれなりに動く(彼の動きはリズムとは全く違い、その動きが読めなくて、しかも私としては、それがめっちゃ気持ち悪く感じるノリとも言えない酷い動きなので、実際には最初のうちは閉口した)ので、たまに隙間からステージが見えたりスクリーンが見えたりするとラッキーだと思うように頭を切り替えた(苦笑)
彼以外で私の視界の中に入る方々のノリが、気持ちいいものだったから、それでじゅうぶん満足。
自分と全然違う振りであっても、リズム感が同じなら無問題。
演奏曲については…「ビューティフル」の『僕の人生せいぜい80年…』『永久未来続くものなどあるはずはない…』の歌詞に対する受け止め方が、私にとっては最初にこの歌を知った頃とは違ってきているので(それこそあの頃よりもさらに年を重ねたオトナ…になってしまったので)この楽曲を聴くと、ちょっとこみあげてくるものが…。
「せめて未来だけは…」は好きな楽曲。
でも、「え、これやるの?」とちょっと驚いた。
今回、個人的ないちばんの楽曲は「黒のブーツ」もとい(笑)「黒いブーツ」だったかも。
確かにワタクシ、この曲は過去にけっこういいかげんに何となく踊ってきていたもので…(;^_^A
それにしても、さすが専門的に学んでいる若い方々の踊りは素晴らしい。
今後は「黒のブーツ」と言ってしまいそう(笑)
その後の山本さんのコーナー。
かなり不評でさんざん言われているみたいだけれど、私自身はあの20分が必要なかったとまでは思わない。個人的には好きでも嫌いでもない方だけれど、あの雰囲気の中、突然登場して存在感を出すのはかなり大変だったろうなと思った。私としてはけっこう長く座っていられたし、ありがたい時間でもあった。
セトリの順番は、はっきりと覚えていなかったので録画で確認。
「ミサイル」からの流れは「もうこれでは座れないじゃん」と思いながら、それでも座ってまた立っての繰り返し。「STRAWBERRY LION」だけでなく、どれもこれもライブで聴きたかった楽曲ばかり。
「-WOOZ!-」からしばらくも、「え、今度こそもう座れないの」と思いつつ、「足が持つまで立ってやろうじゃないの」と思ったり…(苦笑)
実際は、後で困るのであまり無理はしないよう心掛けてはいたけど、無理したくなる楽曲ばかりだった。
「please,please」「旅の途中」「花は枯れてまた咲く」…この流れも好き。
「ALIVE」では歌っている松岡さんの姿は私には全然見えないものの、壁?にその影が映っていることに気がついたときには感動だった。
そこからまさかの「未来大人宣言」(聴けるとは…)の後が、トイズファクトリーとの再契約の発表。
遅れてファンになった私はトイズ時代を知らないけれど、ファンになってせっせと過去作品を集めた中のトイズ時代のアルバムジャケット等が好き。
新曲「あなたが毎日直面している世界の憂鬱」の印象は…最初「え、民族調?」だった。
聴いているうちに「あ、SOPHIAらしいな、聴き込んだら今までのように癖になる(笑)な…」と。
ここからの「夢」「僕ここ」「青い季節」「街」「キスブル」そして「believe」は最高としか言えない(^O^)
復活してから、定番曲のアレンジにも相応の変化(進化)があって、それに関しては都さんの力量を頼もしく思い、その音は決して嫌じゃないし、新鮮味も感じられて、私は概ねいいと思っている。
ただ、個人的には「キスブル」の黒ちゃんソロの後は、以前のジルくんの「音」だけのソロが好き。
都さんの作曲だとは知っているけれど。
本当にごめんなさい。
あくまで私個人の感想です<(_ _)>
「believe」(最後のみんなの声があまり聴こえなかったのが残念)が終わって、スクリーンにエンドロールが楽曲「エンドロール」をバックに流れ、それはあらかじめ観客が歌っているような声が入っていたのか、それともその場でみんな(私も含め)が歌っていたものなのかよくわからない(それまで観客が歌っている声がほとんど聴こえなかったのに、急に聴こえるようになったので)けれど、少なくとも私の周辺ではみんな歌っていたから「あ、よかった」とも思った。
そこでライブは終了だと思った。
ところが…。
いつもだったら、とっととステージから去る黒ちゃんだけでなく、メンバー全員が残っている。
なぜ?と思っていたら、松岡さんが「黒いブーツ」をアカペラで歌い始めた…。
松岡さんが少しだけ我々を煽ったので(煽るというほどのものではなかったけど)当然みんながそれに合わせて歌い始め…。
それからまた松岡さんが都さんに合図して、都さんが「音」を出し始め…。
他のメンバーもそれに合わせ始め…。
そして、ダンサーの方々も、コーラスの方々までも再び登場…。
場内が完全に一体化した瞬間。
素晴らしい「演出」だとは思ったけれど、SOPHIAメンバーが、観客がどう行動するかをわかっていなかったら(つまり信頼していなかったら)絶対に成立しない場面だと思った。
今度こそ終了という場面でメンバーがステージからはける際に、奇跡的に私の場所から、なぜかはっきりとスクリーンが見えた。
松岡さんが黒ちゃんの肩というか背中のあたりに手を回し、黒ちゃんも松岡さんの背中に手を回したのを見て、ちょっと興奮。
ライブ前半で、予定よりすでに時間がかなり押しているのは、松岡さんのせいだと笑って言った黒ちゃんに対し、松岡氏がそれって修造?ととぼけたのを、黒ちゃんが充と返したときも、昔に戻った気がしてちょっと嬉しく思ったのだけれど、このふたりの姿はそれ以上に嬉しかった。
充と返したときはリズム音痴巨漢が目の前にいて、2人の声しか聴こえず、その様子は私には全然見えていなかったけれど、この最後の場面は奇跡的にスクリーンの映像が見えた。
最後のこのシーンをしっかりと目撃したことで、それまでほとんど見えなかったという不満についても雲散霧消(笑)
しばらく放心状態が続いたくらい最高のライブ(*^▽^*)
同じく紙チケットの隣席の方と、ライブ前に少しおしゃべりしたのだけれど、その方は私よりはかなり若いものの、一回目の獅子翼から参加しているというので、それなりの社会経験を積んでいらっしゃる年齢だと思われた(たぶん)。
ひとりだとちょっと持て余してしまうライブ前の時間を共に過ごしていただき感謝。
終わってから、ご挨拶して私が先に出たのだけれど、出口近くで荷物を整理して、ゆっくりと入口の写真を撮った後、人の流れに乗って帰ろうと思ったら、その方が私を見つけてわざわざ近くまで来て下さり、今度こそ最後のお別れ。
ぜひ、またどこかの会場でお会いしたい方!
おつきあいいただき、ありがとうございます!
その後はゆっくりゆっくり、それでも何とか足が持ったのでほとんど休むこともなく横浜駅へ戻り、直通の横浜線は来なかったけれど、乗換駅はわかっていたので迷わずに新横浜まで戻った。さすがに飲食店へ行くというパワーは残っていなかったので、ホテルにいちばん近いコンビニでアルコール&食料を調達後、部屋へ戻り、ゆっくりひとり打ち上げ。
隣室の夫の部屋は物音ひとつしなかったので、きっと爆睡中(笑)
私の方は、城ホール公演後と同じような静かな興奮がずっと続いていて、眠れなかった。
でも、気持ちはスッキリ(^^ゞ
この日は雨だったのに、翌日はいい天気。
前日、雨でいい写真が撮れなかったという夫につきあい、睡眠不足のまま横浜観光。
さすがに私の足取りは相当重たかったけれど、それでも久しぶりの横浜を楽しむことができた。
それについては、また後日…かな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?