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SOPHIA Premium Symphonic Night in 大阪城ホール

公演日 2024年3月10日
会場   大阪城ホール

SOPHIAとオーケストラが共演するLIVEが開催されると聞いて、まず思ったのは、SOPHIAさん、なかなか攻めますな~ということ。今までも新しいことに挑戦してきたバンドだとは思っていたけれど、まだまだそういう「攻め」の気持ちを忘れていないんだ…と。

オーケストラとの演奏ならば、座って聴くことができるということで(しかも会場が私にとっては、それほど遠くはない大阪ということで)今回は迷わず、即エントリー。


私の中では、オーケストラ=クラシック
クラシックとRockでは大きい隔たりがあるものの、X JAPANがまだXだった頃 に出たXの楽曲をロンドンフィルが演奏しているCDアルバムは、これがレコードだったら擦り切れていたかも…くらい聴いてきた。
といっても、実際は携帯プレーヤー(最初はカセット、そのうちMD、今は普通のウォークマン)で聴いてきたから、もしレコードであっても本当に擦り切れたりはしていない…はずだけど(笑)
そのCDは初期の頃のXの楽曲の旋律からなるOvertureで始まり、まず聴く者の関心を惹く。そして一曲ずつオーケストラ演奏用にアレンジされたものが続く。
こころ穏やかに最後まで聴くことができて、私にとってはある意味安定剤的CDで、それはX JAPAN特有のあの「美しい旋律」があるからこそ成り立つ演奏だと思っていた。

なので、SOPHIAの楽曲であのようなアレンジができるものがあるのか?…と最初そう思ったのはここだけの話。

しかし…。
最初聴いたときから、恐れ多くもベートーベン大先生のあの第九を〇クるなんて、なんと大それたことを…と思っていた「黒いブーツ~Oh my friend~」に関してだけは、私だったら、こんなふうに編曲するけどな、なんて頭の中だけでちょっぴり「音」を想像してみたりした。私は楽器に関しては電子オルガンしかできないので、あくまでその範囲内での妄想だったけれど。
やがてその妄想は、「黒ブ」以外にも「one summer day」「まだ見ぬ景色」「Eternal Flame」等々オーケストラ演奏できそうな曲がけっこうあるかも…と次第に膨らんでいった。


ライブが近づき、手にしたチケットの座席はどうやらステージを斜め上から見下ろす場所のよう。
城ホールのような大きい会場だと、場所によってはどうしても「音」がずれて聴こえたり、いいバランスで聴こえなかったりする。
だから、「音」的にはどんなにステージから遠くても正面がよかったし、オーケストラなのでその繊細な音も楽しみたかったのだけれど、こればかりはしかたがない。
見る方で楽しもう…という気持ちで当日を迎えた。
当日、聴こえる音のズレやバランスが気にならなかったといえばうそになるけれど超・高性能の耳の持ち主でもないし、脳内で変換して聴いていたから大丈夫(苦笑)。


Overtureでの始まりに、うわっ本格的…とちょっと驚く。
「青空の破片」「Eternal Flame」ときて、そこからさりげなく「ヒマワリ」を演奏した後、バンドだけで場内を盛り上げ、またオーケストラが戻ってきての「Replay」「 Place〜」からの「one summer day」新曲「あなたが毎日直面している 世界の憂鬱」ときて、そこからの「in the future」「街」「夢」は最高のセトリだと思った。
最後の楽曲「第九」始まりの「黒いブーツ」まで、期待も想像も超える演奏の連続。特に「黒ブ」に関してのアレンジには意表を突かれた。まさか「第九」そのものから始まるとは…。

まったく違うジャンルの音楽なのに、こんなにも融合できるんだという驚きと感動の夜。
そうそう…。
ライブ終了後に時計を見て、めっちゃ驚いた夜でもあったことも記していかなければ…(笑)。




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