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音楽ライブのこと①(SOPHIAライブについてのひとりごと)

趣味は何ですか?と聞かれたとき、少し前の時代だったら、あたりさわりのない答えは、読書や音楽鑑賞だったように思う。
今の時代、そういうあたりさわりのない答えは求められていない気もするが…。

それはともかく、過去の私は、趣味と聞かれたら読書と音楽鑑賞と言うしかなかった。
凝り性なので、ある作家さんの文章が気に入ったら、その人の作品ばかりを読むし、あるミュージシャンがいいなと思ったら、その人のレコード(CD)ばかり集める傾向があったから、それがあたりさわりのない答えであったとしても、その答えは正解だったわけで…(^_^;)

当時の世の中は、今の時代みたいに多様ではなく、私自身の世界も狭かったと思う。



1995年にメジャーデビューしたというSOPHIAというバンドの存在を私が知ったのは2005年の年末頃。
このバンドのリーダー松岡さんが朝ドラに俳優として出演していたことがきっかけ。
それよりも数年前、松岡さんを別のドラマで一瞬見たことはあった。
でも、申し訳ないが、彼のその見た目が、当時の私には生理的に受け付けないタイプの方。
ドラマ自体はちょっと面白そうと感じても、それ以上見ることができなかった。
何とかというバンド(苦笑)のボーカルが本業の方というのは、たぶんそのときに知ったはず。
その数年後の朝ドラでは、彼の出る場面が少なかったことと、なんといっても、そのドラマが非常に秀逸な作品だったことで、最後まで放送を楽しむことができた。
彼の出番は少なかったが非常に重要な役。彼はその役を見事に演じていて、終盤にさしかかった頃には、もうその外見にも慣れたのか、拒否反応が起こることはなかった。

しかし、その時点の私は、まだ松岡さんのバンドの音楽性どころか、バンド名も知らない(^_^😉


その後の展開がなければ、私がSOPHIAというバンドのライブに行くことはなかった。


きっかけは、2005年頃はまだまだ元気だった母(今から7年くらい前に亡くなった)。

彼女は、若い年イケメンが大好き。
テレビで自分の知らないタレントさん等を見かけると、あの人はどんな人?と必ず聞いてくるような、気持ちが非常に若い人…だった。
このときの朝のドラマ「風のハルカ」を見ているときも、松岡氏と、もうひとりもっと若い俳優さんのことが非常に気になったらしく、私にインターネットで彼らのことを調べるように(笑)と依頼してきた。

母の頼みでネット検索してみたら、松岡さんについての情報量は膨大。
個人の情報も多かったけれど、SOPHIAというバンドに関する情報も多かった。
それらをチェックしているうちに、私の方がSOPHIAというバンドに興味を持った。
当時、ネットではバンドメンバーが喋っている動画などもあり、私は不思議キャラ(笑)のギターのジルくんに惹かれた。今でも彼は不思議キャラだけど…(笑)

これは、もう彼らの音源を聴くしかないと、ベスト盤だったかのCDをレンタルした。
が、最初は椅子から転げ落ちそうになるくらいの衝撃。
それはけっしていい意味ではなく…(笑)
だって、歌が…歌い方が…その頃の私からするとありえないものだったから(;´・ω・)
演奏音の方も、不協和音が多く、私の好みからはほど遠かった。
ベスト盤のはずなのに、知っている楽曲が全然ない。
かろうじて、どこかで聞いたことあるかも…感がある楽曲が1曲だけ…。
今思えば、たぶんそれは「街」

それでも…。
よくはわからないけれど、何か惹かれるものがあったのだろう。
それまで日本のロックバンドといえば、ドラムとピアノで超・有名なあの方のバンドの音源くらいしか聴いてこなかった私には、SOPHIAについては、何だかわからないけれど、少しばかり新鮮な音楽…に感じたのかもしれない。

すごく惹かれたわけでもないのに、それもどちらかと言えば好みではない音楽のはずなのに、なぜかその後の私は、せっせと音源集めをするようになっていた。
その頃の直近のCDは、全く抵抗感がなく聴くことができたことも大きい。
新しいものは、最初に聴いたCDと同じ人が歌っているとは思えないくらい、歌唱については進化していた。
不協和音が多くて、抵抗があった演奏音も、ポップ調のものも多く、これなら耳が素直に受け入れられる、と感じた。

初期の「音」にはまだ若干の抵抗は消えていなかったものの、それでもこのバンドの「音」を最初から聴きたいと思った。
出ている音源は、もれなく集めようと思った。
古い作品は廃盤になっているものも多く、初めの頃はネットで購入するには抵抗があり、中古店巡りばかりをしていた時期もある。

古い音源も含め、ほとんどの音源を集め、それらすべてを耳になじませるくらい聴き倒した(笑)頃に感じたのは、このバンドは、なぜかアルバムごとにその印象が全部違うということ。

それなのに、バンドの音は、聴いただけで、これってSOPHIAの音だよねってすぐにわかるような、特徴というか、独自のものがあり、やがて私は、メンバーの奏でる「音」のとりこになっていったのだと思う。

そして、次は歌詞。ある日なんとなく流していた楽曲「夢」の歌詞の「見たいものは光じゃない/見せたいのは傷じゃない」という言葉がはっきり聴きとれたときの瞬間が、私にとっての決定打(笑)

その後は、当然のことながら、ライブへ行ってみたいと思うようになった。
そうはいっても、ロックバンドのライブは、昔の時代だったらもう人生の終わりと言えるくらいの年齢になっていた私にとっては、非常にハードルが高いものだった。


それまで、コンサート(ライブ)にまったく縁がなかったわけではない。
昔はライブ遠征なんていう言葉もなく、地元に好きなアーティストが来るから、そのコンサートへ行ってみようかくらいのことだったけれど、それでも音楽を聴くことは好きだったから、そういう機会があり、スケジュールが合えば、年に1~2回程度は、いわゆるコンサートには行っていた。

それが今では年に数回どころか…。

このコロナ禍でも、今年もすでに音楽ライブは11本(笑)
近年は落語にもハマっている(笑)ので、それらも入れると全部で16本。

こういうことになったのは、すべて「SOPHIA」のせい(笑)


先日(10月11日)そのSOPHIAの9年ぶりのライブが日本武道館で行われた。
地方に住んでいるものにとって、日本武道館がある東京はとっても遠い(と思う…苦笑)。

それでも…。
いざ鎌倉、否、いざ東京(笑)…という気持ちになって、遠路はるばるはせ参じたのは、それがSOPHIAのライブだったから(笑)




「SOPHIA好き」「ライブ好き」「音楽好き」の人間のひとり言は、まだまだ続く…(たぶん)。

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