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かつて「世界の料理ショー」と言う番組があった

昔むかしの1970年代頃の事、「世界の料理ショー」と言う海外のTV番組があった。ショーマンシップのある料理人が料理を作る過程を見せる番組だった。多分だがアメリカの番組だったのだと思う。

↑wikiで調べたら詳細出て来ました!カナダの番組だったそうです。そして司会者はグラハム・カーという料理研究家。「カー」という名前は覚えていたワ。

料理人の男性は、TVカメラに向かって料理の手順ややり方を説明したり、自分の包丁さばきを見せたり、ジョークを飛ばしながら手際良く料理を作って行く。食材が揃っていてそのTVのレクチャー通りに料理をすればきっと素晴らしく美味しい料理が出来上がることは想像に難くない。その当時の日本では珍しい耳慣れない食材をたっぷり使い、最新のキッチンて作った料理はとてつもなく美味しそうに見えた。

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その番組に出演していた料理人の男性は、コック姿でもなく、シャツにネクタイ姿で料理していた記憶がある。雰囲気としては全く料理人らしくはなかった。話上手でユーモアたっぷりのタレントさんって感じの人だった。そして番組の最後にその料理を作った彼が、ゆっくりと自ら作った料理を口に運び満足そうに「たまらんねぇ」と言った表情を浮かべる。羨ましそうに見つめるスタジオ見学者たち。その中の一人を食卓に誘い、2人で大層嬉しそうにそのご馳走を食べるのだ。

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その番組がなぜ印象に残っていたかと言うと、とにかくバターやらワインやら生クリームとか、聞いた事もないハーブ。そうした贅沢な食材をたっぷり惜しげもなく使って料理していたからだ。こんなにたっぷりとバターやら分厚いステーキ肉を使ったら不味い訳がない。当時中学生か高校生くらいだった私は、羨ましさと見ているだけで食べられない悔しさ(笑)でいつまでも覚えていて忘れられなかったのだと思う。

日本には何年か前「料理の鉄人」と言う人気番組があった。この番組に出ていたプロの鉄人料理人はその後かなり有名になったし、番組はヒットしたし今でも覚えている人は多いだろう。

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その料理の鉄人が再制作され今度Netflixで世界的に配信されるのだと言う。ブラジル版やメキシコ版で制作され、日本でかつて制作されていた、鉄人料理人に挑戦者が挑むというやり方は変わらないらしい。

確かに人気番組だったし面白かったから、Netflixで番組制作して配信するのも分かる気がする。きっとヒットコンテンツになるだろう。


今は食材でも何でも、気軽に世界から取り寄せられる。4.50年前のように、日本では手に入らない食材や見たことも聞いたこともない食材や料理なども余りないだろう。

海外の珍しく高価な食材をたっぷり使っての料理を作るところをショーしとて見せる事が出来るのは、世の中が豊かであるからだ。豊かであり物流が正常に機能しているから出来る事だ。

それはでも、危ういバランスで保たれていることだと言うことは今回のロシアやウクライナの一件で私たちは思い知らされた。どこかでバランスが崩れると、これまでうまく回っていた事がめちゃくちゃになってしまう。恐ろしいことだ。

風が吹けば桶屋が儲かる、なんて冗談みたいな例え話が日本にはあるがそれが冗談で済まされない、と言うことが今回思い知らされたと思う。世界は繋がっている。情報はタイムラグなく全世界を駆け巡る。

遠い異国の食べたこともない料理に憧れていた時代は大昔になった。お金さえ出せば欲しいものは手に入る。しかしそれも平和があるからこそ、なのだ。




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