両親2人とも要介護だった⑥
「子連れ住み込み女中さん」状態で
結局4年程も続いた同居での両親2人の介護生活。
両親が引越して来るにあたって、
ケアマネージャーさんから言われた言葉を今も覚えています。
「どんな選択肢をとっても家族にとって迷ったり、
これで良かったのかと様々に悩むのは当然のこと。
でも家族はその時に選び得る選択肢から
最善の選択をしているはずだから
自分たちを責めたりする必要はないです」
このケアマネさんの一言で多少は気持ちが軽くなりました。
父と母は要介護度の違いで
デイサービスを利用出来る回数が違っていました。
母がデイサービスに出かけた後、
父だけが家にひとりになる事が
週に一度程度あったのです。
私も仕事で出ていて父をずっと見守る訳にも行きません。
家を一人で出て外を徘徊してしまい、
暗くなった夕方、デイサービスの職員さん達と
近所を探したり、また別の日は職場に警察署から
「お父さんを保護しています」と連絡が来たりましました。
鍵をかけても開けてしまうし、
当然拘束するわけにも行かず。
そんな父の要介護度が少しでもアップしないかと、
要介護認定の審査を受け直したりしました。
しかし結果は変わらず。要介護度が3未満だと
特別養護老人ホームには入所出来ないのです。
(有料老人ホームに入れるほど蓄えは無かった〜😭)
たまのショートステイで2人の夜中の介助から
開放されることはあるものの、
私が両親の介護の大部分を担っていることは変わりません。
より要介護度の重い母をせめて先に施設入所が出来ないかと
引越してまもなくの頃にケアマネさんのアドバイスで
特養ホームへの入所申請はしました。
だけど場所によっては
「入所300人待ち」なんて事はザラなのです。
待っても待っても母の特養ホームへの
入所の順番は回って来ません。
私の家族が住む本来の部屋と私と長男が
「子連れ住み込み女中さん」状態で居る両親の部屋と。
こんな風に不自然に分かれて住むのも限界近かったですし、
要介護の両親も含め5人で住める
この辺りにあるマンションの部屋はないか、
と探し始めていました。
↑父と私たち兄妹。ふすまの柄や着ている服、髪型。どれも時代を感じますね。
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