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「60歳で死にたくないでしょ?」とその医者は私に言った💢

40代半ば頃のことだ。まだ下の子は幼稚園児で親が両方とも要介護状態になってしまったあたり。

女性特有の「お年頃」だった私。行きつけの産婦人科を受診した。

子どもは恐ろしく落ち着きのない子で、気の休まる暇もなかった。その上、実家暮らしの両親が両方とも要介護になってしまうという、ちょっと困った状態になってしまっていた。

そんな時、下の子を取り上げてくれた産婦人科に健診に行ったついでに「体調維持のための毎日服用する薬」の処方が可能かどうか聞いてみた。自分の体調が悪くては子育ても介護も出来やしない。

大丈夫ではあるが、毎日飲む薬なので処方する前に肝機能の検査を受けて欲しいと、内科医の紹介状を書いてもらってある内科医を受診することになった。

その初めて受診する内科医から言われたのが、冒頭のセリフだ。

どうも自分は肝機能に少し(多少?多大な?)問題があることが分かった。肝機能の問題は実は自分も少し前から知っていて、でも特に何もせず日常生活を送っていた。自覚症状も無いし特に自分的には問題はなかった。体質的にそっくりな父も同じような問題を実は抱えており、でもそっちも何も問題なくこれまで過ごして来ている。

肝機能に問題がある、と初めて知った時は自分もその件についてネット等で調べた。完治するためには少々治療が必要であるが、その治療を受けても完治するのは半分程度の割合であるらしい。そして同じ病気の有名人が書いた手記を読んだが、私の正直な感想は「この人、医療の実験台にされただけだな」ということだった。

完治の可能性は半分程度。治療期間も短くない。その分、医者は儲かる。まだ新しい治療だそうだがそんな悠長でどうなるか不明なことに、時間もお金も注ぎ込む気にはとてもじゃないがなれなかった。

「今は有効な治療法もあるし治療を受けたほうが良い」という内科医に私は「特に日常生活に問題はないし、今は特に何もしなくていいです」と答えた。それに対しての医者のダメ押しが

「でも60歳で死にたくないでしょ?」


の一言。一応、表面上は「あ〜そうですねぇ。ちょっと考えてみます。」とだけ答えた。内心は医者が座っている椅子を蹴飛ばしたいような気持ちを抑えて(笑)気の弱い人ならば、このセリフは患者を決心させる言葉になっただろうけど、へそ曲がりのみけ子には全くの逆効果だったよ。内心「2度とここには来ね〜よ💢」と思いつつクリニックを後にした。

その後、紹介状を書いてくれた産婦人科に戻って無事に毎日飲む薬の処方が決まり、その後自分は10年以上その薬を継続して飲むことになった。体調維持のための薬だし、私はその間絶好調で体調にも体力にも何も問題はなく、面倒な介護も落ち着きのない子の親としても無事に役割を努め終えた。(子どもはまだ少々問題あるが)

下の子を取り上げてくれた事もある、その産婦人科医。雰囲気がMr.ビーンにそっくりで(笑)医者っぽい権威的な感じがまるで無く、医者嫌いのみけ子が10年以上も継続して診てもらって、いつもにこやかに接してくれた。がん検診のススメや内診はことごとく断っていたけれど💦


その体調維持のための薬は今はもう飲んでいない。最近別の件で行ってみたその総合病院。Mr.ビーン医師はもう引退されたようだ。そして今は婦人科診察室のすぐ隣の耳鼻咽喉科に通っている。声の大きい医者で、診察中の声が婦人科待合室まで筒抜け。患者のプライバシーなど無いに等しい状態なんだけど(笑)

そんな大病院なのにチグハグな感じが、みけ子は割合気に入っていたりする。





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