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旅が教えてくれたこと#01: 熊野/ヴェニス/トンガ/ジュネーブ/トルコ/ブタペスト/バルセロナ/ソウル/ハワイ/ベルギー

今年の正月、NYCに居たとき、ヴェニス逍遙の夢を見た。
ンで、こいつは行くっきゃないなと決めた今回の旅行である。まあ、足の向くままってぇのは昨日今日始まったことじゃないから、僕が唐突にそう言い出しても嫁さんはたいしてビックリしなかった。
なンで、フライトを取ったのはマンハッタンでだった。

調べてみるとTYO(東京周辺)からVCEマルコ・ポーロ国際空港Malco Polo International Airportへの直行便はない。トランジットが必須である。まあ急ぐ旅じゃないからね、それもまた楽シなんだけど、となるといつものように選択肢は二つ。長いトランジット時間を取ってトランジット先の街を彷徨するか、さっさとトランジットするかである。
・・調べてみると、長いトランジットは可能だけど、あまり楽しそうな選択肢がなかった。到着夕方、翌日朝出発とか・・そんなのばっか。なンで「さっさとトランジット」することにした。その切り口で選ぶと・・カタール航空が一番短い。カタールと云えば空港はドーハだ。以前、parisへ行くのに嫁さん(航空会社マニア)の熱望で使ったことが有るので、どんなもンだか分かっていたから、迷わずコレにした。
実はフライトの予約をしてから嫁さんには言ったのだ。
「お~い、今年の春はサンセバスチャン行かねぇぞ。ヴェニスへ行くぞぉ」ってね。
ははは。怒ってたけど、たいしてビックリはしてなかったな。

下の娘に言うと、自分も行こうかなと言ってくれた。弥生弥生(いやさかと読む)♪上の娘は、同時期ミュンヘンとフランクフルトへ出かけるとのこと・・一日くらいjoyinして欲しかったけど・・まあ仕方ないね。
オヤジの我がままだからね。そうそう無理強いするようなことじゃない。
それで下の娘とは、マルコ・ポーロ空港で待ち合わせにすることにした。

ホテル選びは。ちょっと考えていたことがあった。
それは昨年12月に来日したヴェネチァ合奏団のコンサートへ行った時から考えていたことだ。素晴らしいパワフルなヴィバルディでね、嫁さんも大喜びだったんだけど、そのときにもらったパンフレットに、彼らがヴェニスに教会を買って、そこでほぼ毎日コンサートを開いていると書いてあったんだ。こりゃ行くっきゃないね。コンサートのとき、今度ヴェニスへ行くときは、必ずそこへ行こう!と嫁さんと二人で話した。
それで。ホテルはその教会の傍に在るものを探してみた。どうせコンサートは夜の9時乃至10時開催だろうから、終演はおそらく11時すぎになる。だったら、やっぱり歩いて帰れるすぐ傍が良いなと思ったんだ。
で。結局決めたのはエレベータ付きのアパートメント。広くて良さそうなのを娘が見つけて此処にした。

ところが・・その話をウチのお客様にしたら「ベネチアならホテルダニエリがお薦め」と教えていただいた。イタリア大好きな方なので、その方のお薦めなら絶対間違いない。「朝食が絶品!」とのこと。この一言で、家内が動かされた。
調べてみたら・・予約できる。
OK、だったら今回の旅行は飛行機で入って、空港から送迎ボートでホテルダニエルにチェックインという「ベニス入り」にしようと決めた。
まあ、あとは・・大好きな「ハリーズ・バー」へ行くこと。ここはパパ・ヘミングウェイが溺愛した店だ。それと、ラグーンの少し外れにあるワイナリーがある島に行くこと。決めとくのはこれだけで、あとは目的なく彷徨うかなぁ。そういうことにした。
コンサートは、満杯で入れないリスクを考えて、2晩は予約。あとは流れに任すことにした。

それで。その話をウチの出入りの輸入業者に話したら・・「その頃、ちょうどベローナでイタリア随一のワイン展示会があるんですよ」と教えてもらった。「当社は行きますよ」とのこと。おし、それじゃそれにウチもjoyinしよう。少しは店の役に立つことをしよう。色々、イタリアワインを買ってこよう。
そんなかんなで・・4ヶ月かけて、今回の旅行のディテールが決まった。
それで・・いま。ドーハの空港に居る。

無くてもいいような話ばかりなんですが・・知ってると少しはタメになるようなことを綴ってみました