銀杏の 染みを数えて 木挽町
銀座の道は草花の名前が付いているものが多い。スズラン通りとか並木通りとか花椿通りとか・・肉食系じゃないとこが秀逸でしょ?イノシシ通りとかバイソン通りとかブルドック通りなんてぇのはイヤだもんなあ。たとえ闊歩してるのが、海から来たんだか山から来たんだかわからない連中だとしてもね・・
で。木挽町です。晴海通りからこっち側(どっち側だよ)縦に走るのは、ウチの店の前を走ってるのが柳通り、となりがマロニエ通り、そのさきは松屋通り・・あ、これは松は松だけど、しばらく待つの松じゃないけど・・
そして、横に走るのは木挽町通りです。
木挽町という奥床しい名前は、銀座に替えりゃ地価が上がるだろうというヨコシマな気持ちが優先して消えちまいましたが、通りの名前としては残った。この辺の事情は小学校の名前と一緒ですな。残滓もなく消えちまうよりは善い。
で一番太いのは後藤新平が作った昭和通りです。この通りのおかげて、木挽町は「裏銀座」としての風格を辛うじて保っています。並ぶ店もね。
あの人に 逢いに行きたい 木挽町
で。ただいま昭和通りは道路に面したヤマトが大工事中です。富士火災からヤマトに代替わりしたビルが3年越しで大工事に入ってる。どんちゃん騒ぎしております。
朝、嫁さんのメーレーで、Princiにコルネッティを買いに行きました。コルネッティとクロワッサンって、どうちがうんだぁ?と思いながら歩いてたら銀杏の実、踏ンずけちゃいました。
あ、秋だ。秋の匂いだ。
・・ま、もっとも銀杏の実、踏ンずけるたびに秋感じてたら、トイレに行くたンびにも秋感じることになるが・・
そうだ、昭和通りの街路樹はイチョウだった。東京の都花だ。忘れてた。
しかしまあ、食べると美味しいのに、踏ンずけると・・臭いこと臭いこと
銀杏の 染みを数えて 木挽町
無くてもいいような話ばかりなんですが・・知ってると少しはタメになるようなことを綴ってみました