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夫婦で歩くプロヴァンス歴史散歩#02/アヴィニョン#02

https://www.youtube.com/watch?v=238D0vuC_a8

もっと遅くまで寝てるつもりだったが、昨夜は爆睡したこともあって、嫁さんのゴソゴソする支度の音に目が覚めてしまった。
朝食はパテオにあるラウンジだった。朝でもきちんとして服装で食事をする人ばかりで、少し場違いな格好で食事する中国人(日本人)は皆無だった。とても穏やかな朝だった。食事のあと、嫁さんは朝からクッキングスクールに参加してる。シェフとマーケット歩きをして、帰ってくるのは午後遅いとのことだった。
https://www.la-mirande.fr/en/cooking-class3_en.html#!/e/262ee5983d6cd30e8e18e5ab3d2474cb
はしゃぎながら出かける後姿を見てから、しばらくしてからゆっくりと独りでホテルを出た。
今日はのんびりとMusée Lapidaire(27 Rue de la République, 84000 Avignon)へ行くつもりだった。
http://www.musee-lapidaire.org/
ホテルから左へペロルリー通りRue de la Peyrolerieを歩きリパブリック通りRue de la Républiqueを右側に回った。
Bistrot Gabinを目印に行くとわかりやすい。
パブリック通りは商店街だ。真ん中に回転木馬が有った。ここ、時計台広場は1000年近くアヴィニョンの中心地だった。今もその活況は変わらない。アヴィニョン市庁舎の前を過ぎてサンタグリコル通りRue Saint-Agricolを横断すると両側に並んでいた並木が無くなった。

実はこの角にLe Vin Devant Soi(1 Rue Saint-Agricol, 84000 Avignon)というワイン屋がある。ここは買ったものを日本まで(シンガポールも)送ってくれる。
https://www.levindevantsoi.com/prix/vin-vallee-du-rhone-sud/chateauneuf-du-pape/

じつはシャトー・ヌフデパプとジコンダス/エリミタージで困るのは、どうやって持って帰るの?なのだ。ここはそれをワンストップで解決してくれるわけだからありがたい。数年ぶりに寄ったが、クオリティは維持していた。シャトー・ヌフデパプとジコンダスとしこたま買ってシンガポールの自宅へ送った。
こんなとき嫁さんがいると「これから行くんじゃなーい。向うで買った方が安いでしょ~」とか言われるが、居ないと買い放題だね。ありがたいこった。
一時間ほど買い物三昧をした。リパブリック通りへ入るとすぐに右側にワイン色のMUSEESという案内板がある。
COLLECTION LAMBERT/MUSEE ANGLADON/MUSEE VOULAND/MUSEE REOUIEN/MUSEE CAVET/MUSEE LAPIDAIRE/PALAIS DU ROUREと七つの名前が載っていた。
リパブリック通りはこの辺まで歩くと、観光客用商店より生活商店の店が中心になる。歩いているのも土地の人ばかりだ。少し行くとMusée Lapidaire(27 Rue de la République, 84000 Avignon)があった。
http://www.musee-lapidaire.org/

アヴィニョン唯一のギリシャ/ガロ・ロマンそして原始キリスト教の博物館だ。僕のために有るような博物館だね。
先史時代、ギリシャ古代、エトルリア古代 、ローマ古代、ガリア美術、原始キリスト教など、貴重なものが集められている。
幾つか何気にガリア時代の石像が置いてあった。
ノヴェスのタラスクLa tarasque de Novesは衝撃的だ。1849年にノヴェスの墓地の近くで発見されたものらしい。所謂ドラゴン伝説の始祖だ。タラスクスはローヌ川沿いの森林地にいた竜で人々を襲っていた。これを聖女マルタが聖水をもって鎮め、サッシュを巻いて捕らえたという伝説だ。この石灰岩から作られた像は、紀元前 1世紀後半のものだと言われている。二人の男に襲いかかった姿を描いている。
そしてジュピター・タラニスの像がある。これはケルトの軍神とローマのジュピターが複合したもので、肩に軍用マントを付けながら上半身が鎧で覆われた姿で彫られている。この像は2世紀あるいは3世紀のもので、ローマの影響を強く受けた同地の事情を強く反映している。
キリスト教徒が伝搬した後のものも多い。
聖書の記事を書いた石棺断片と、アントノニウスの碑文の描かれた石棺断片。
聖ペテロと雄鶏が描かれた石棺断片。聖ペテロとアナニアが描かれた石棺破片。後者は使徒行伝(5章1-5)をテーマにしたものだ。すべての財産を教団に捧げたと云うアナニアに聖ペテロがその嘘を語り、アナニアが悶絶してしまうエピソードを描いたものだ。
・・2時間ほど、見学した後、酩酊感に漬かりながら博物館を出た。入り口に立って大きくため息をついた。時計を見ると12時を過ぎていた。
外の喧騒が2000年分の時間を巻き戻してくれるまで暫く博物館の前に佇んだ。
昼は近くに有ったCôté Sushi Avignon(26 Rue de la République, 84000 Avignon)に入った。
https://www.facebook.com/cotesushifrance/
嫁さんなら絶対に選ばない店だが、僕は西海岸ぽい寿司屋は好きなので、エンジョイした。もちろん巻物にはしない。丼にした。


無くてもいいような話ばかりなんですが・・知ってると少しはタメになるようなことを綴ってみました