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フロンザック01/サンテミリオン村歩き#36


ボルドーで、しばしば利用していたchauffeur VTCのリブリヌ支局に、ポムローヌのワイナリー歩きの運転をお願いした。Chic Chauffeur La meilleure alternative taxi Chauffeur VTC Bordeaux/Libourne(125 Av. Gallieni, 33500 Libourne)+33626566649という。ドライバーはM氏。適格な判断が出来る有能な方だった。
https://chicchauffeur.com/
なので、リブリヌ歩きも彼にお願いした。pickupは朝食後10時にお願いした。
食事が済んで一旦部屋に戻り、30分前にロビーへ出ると既に彼が待機してくれていた。すこし予定より早かったが、そのまま出発した。
フロンザックへは国道D670でイエール川を渡る。川を渡るロワゾー橋が美しい。途中、寄り道で国道すぐ傍に有るワインショップに寄ってもらった。Le Wine Shop Fronsac(3 Le Port de Fronsac, 33126 Fronsac)
http://www.wineshopfronsac.com/

フロンザックワインを一括して見たかったからだ。買い物は村を三位歩いた帰りにするつもりでいた。
コレクションは、かなり広く全般にわたっていて、フロンザックだけに力を入れている感じではなかった。それでも店の方と、これからフロンザックのワイナリーを一日かけてみて歩くんだけど、どこかお薦めがあるかと聞いてみた。
シャトー・ド・ラ・ドーフィーヌChâteau de La Dauphineの名前を教えていただいた。
「ワインは、シャトーで買ってもウチで買っても値段は変わらないよ」とのことだった。
Château de La Dauphine(5 Rue Poitevine, 33126 Fronsac)は、そのワイナリーからすぐ近くだった。アポなしでも入れるよとのことだったので、そのまま行った。
http://www.chateau-dauphine.com/
なかなか立派な門構えで素晴らしかった。

どうやらフロンザックのワイナリーは、M氏の話だと、予約しないと入れないというところが少ないらしい。
「気軽に立ち寄れるところが多いですよ」とのことだった。
しかしまさにシャトー・ド・ラ・ドーフィーヌは貴族の屋敷だった。レセプションで見学申し入れをすると、明るく承諾してくれた。
「ここはジャン=バティスト・ド・リションのお屋敷だったらしい」
「だれ?それ?」
「フロンサック公爵に傅いた官僚だ」
「でもその人の名前じゃないのね」
「ててとこ突くな。La Dauphineというのは王太子妃という意味だ。マリー=ジョゼフ・ド・サックス妃がボルドーを訪ねた時に此処へ泊ったそうだ」
「だれ?その人?」
「ルイ16世の母親だ」
「ルイ16世って、フランス革命の時にギロチンなあった人よね」
「おお、そうだ。マリー=ジョゼフ・ド・サックスはフランス国王最晩年の王妃だよ」
見学は二時間ほどかかった。城を出たのは昼過ぎだった。昼食はM氏の紹介でBistro Pharell(32 Rue du Général de Gaulle, 33126 Fronsac)+33557240523
小洒落た田舎のビストロという趣で楽しかった
「サンテミリオン、ポムロール、フロンサックをあわせて、一般的にリブルヌ地区と言うんだ。フロンザックは先っきのChâteau de La Dauphineみたいな金持ちの葡萄畑が多かった。その意味ではサンテミリオンやポムロールより高品質な著名なワインを出す地域だった・・まではね。19世紀末にはリブルヌ地区の葡萄は、ほぼ全滅した。サンテミリオン/ムロールは歯を食いしばるように畑の再興を試みたんだが、フロンザックの生産者は葡萄造りそのものを諦めた。他の作物に替えてしまったんだ」
「え~、どうして?」
「サンテミリオンやポムロールは砂岩質だって話したろ。土地は地味薄く痩せていたんだよ。葡萄畑くらいしかできなかったというのが本音だ。フロンザックは違った。他の作物が栽培出来た。だから無理やり葡萄農家には戻らなかったんだろう」
「そんな話は、シャブリでも聞いたわね。土地が瘦せていて葡萄畑しか作れないシャブリは、フィロキセラと戦った。でも周辺の土地は大半が葡萄の生産を止めてしまった・・」
「ん。リブルヌ地区でも同じだった。しかし、戦後に入ってワイン生産が急成長すると、フロンザックも1970年代から葡萄畑が増え始めるんだ。今世紀に入ってフロンザックは完全に復興している。それもあって、今回はフロンザックも見て歩きたいと思ったんだ」
午後は駆け足で三のワイナリーを見て歩いた。
Château Fontenil(10 Cardeneau-Nord, 33141 Saillans)
http://www.rollandcollection.com/
シャトー フォントニルは、ミシェル ロランが持っているシャトーだ。

Château Moulin Haut Laroque(1 Le Moulin, 33141 Saillans)
http://www.moulinhautlaroque.com/

Château Les Trois Croix(Château Les Trois Croix, 33126 Fronsac)
http://www.chateaulestroiscroix.com/
シャトー レ トロワ クロワは、ムートンの元醸造長だったパトリック レオンの畑だ。


無くてもいいような話ばかりなんですが・・知ってると少しはタメになるようなことを綴ってみました