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勝鬨新古細工#07/ハト爆弾と勝鬨橋

最近、ヒマなんで早く店を閉めることが多い。となると、嫁さんが「歩いて帰るわよ」という。なんで、ノソノソ勝どき橋を渡ることになる。で。気が付いたんだ。
鳩フンがない・・
橋のアーチの部分の下は、鳩フンだらけだったのに・・それがない。子供の頃は、アーチの所々に開いている穴から、鳩の顔がみえたのにな。いまはアーチの中に住んでる鳩は・・いないのかな。
歩きながら嫁さんに言ったら「なに訳わかんないこと心配してるのよ」って言われちゃった。
「だって鳩にだって生活はあるだろう。子育てだってしたいだろうし。鳩にだってハトケンはあるはずだ。」...
「なによ?ハトケンって。」
「鳩だから、人権じゃなくて鳩権。子供の時、アーチの下を歩いてると、時々ハトフン爆弾を食らった。」
「だったら、いなくなって良かったんじゃないの。」
「いや。そんなことはない。自分が食らうのは嫌だったが、人が食らうのは面白かった。
ハトフン爆弾食らった築地のオヤジが、アーチから覗いている鳩に怒鳴ってるンだ。こないだもお前だろ!クソしたのは!って。」
「そんなわけ、ないでしょ。」
「ん。そんなわけないこと言ってるのが面白かった。」
ンなこと言いながら橋を渡ってたら・・あったあった。
築地側のアーチの下には、鳩フンが幾つも落ちていた。
「いゃあ、落ちてる落ちてる。良かった良かった。」
「何が良かったのよ。」
「んん。築地側じゃ、鳩の生活は守られてるのが良かった。これで安心した。」
「だったら、あの穴の下にしばらく立ってなさいよ。」
「そはいかない。あいつら鳥目だからな、夜は尻を穴から出したりはしない。」
「なんでそんなことわかるの?」
「知り合いの鳩が言ってた。」
ンな感じで、店出たあともボケ・ツッコミをやってる。。
ははは(^^♪
と云うわけで・・ひと安心した帰り道でした。
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無くてもいいような話ばかりなんですが・・知ってると少しはタメになるようなことを綴ってみました