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夫婦で歩くプロヴァンス歴史散歩#19/シャトー・ヌフデ・パプ09

前回泊った時のホテルHôtel La Mère Germaine(3 Rue Joseph Ducos, 84230 Châteauneuf-du-Pape)は
観光センターの裏手ジョセフ・デュコ通り Rue Joseph Ducoにある。
http://www.lameregermaine.com/
この五差路からだとDEMEURES DU GRAND SUDという不動産屋とLa Part des Angesというレストランの間を入っていく感じだ。ゆっくりとした上り坂を進む。村歩きと近在の村歩きを中心に歩くなら僕はこちらをおすすめしたい。夜は目の前にLes Cゅ4 impasse des écoles, 84230 Châteauneuf-du-Pape)+33490157487というバーが有って此処がとてもいい。前回は3泊したので2晩ここに通った。
「あぁあ、今回は寄れないわね」店の前を通った時、嫁さんが言った。
「昼間もやってるから覗いてみるか?」
「でもランチしちゃったし」ということで今回は寄らなかった。地元のおばちゃんがやってる素敵なお店である。
Hôtel La Mère Germaineのまえを抜けてジョセフ・デュコ通りを上った。ホテルの前にはFamille Gonnet(22 Rue Joseph Ducos, 84230 Châteauneuf-du-Pape)の店がある。ここはゴネ家のワイナリーのものを販売している。
http://www.famillegonnet.com/
隣にあるのがDOMAINE LE MOULIN DES SAINTOS(28Rue Joseph Ducos, 84230 Châteauneuf-du-Pape)

https://www.wine-searcher.com/find/le+moulin+de+saints+chateauneuf+du+pape+rhone+france/1/japan

有名ではないがクオリティは高い。
少し歩くとLe Verger des Papes(Château des Papes, Rue du Château, 84230 Châteauneuf-du-Pape)
http://vergerdespapes.com/
というレストランがあるが、その手前の階段が見える。小さな矢印看板でChateau Acces directとあるのが目印。これはよほど気を付けないと見落とす。階段を上って右に曲がる坂がCastle of Châteauneuf-du-Pape(Château des Papes, 84230 Châteauneuf-du-Pape)への坂道になる。

「前は反対側の方から行ったわよね。帰りはこの道を通ってホテルへ帰ったけど」
「ん。あの時はLe Clos des Brusquières(23 Rte d'Orange, 84230 Châteauneuf-du-Pape)のよこを抜ける登り階段から上がったな。未舗装で大変だった」

「ええ、ほんとにぃ?ほんとにそんな有名なお城へ行くのに通る道なの?と思ったわ」
「はは♪みんなはそんな近道しないからな」
「まあ、近道なら今回の方が全然楽だわ」
シャトーヌフ・デュ・パプ城は村でもひときわ小高い丘の上に有る。徒歩で辿り着くのは確かにきつい。
「シャトーヌフ・デュ・パプ城の前身はガリア人の要塞があったところだ。ローマがそれを継承した。
旧いキリスト教の伝承集Jules Courtetを見ると913年にカステルム・デ・レリcastellum de Leriという名前で載っている。史料ではプロヴァンス領主トゥールーズ伯爵のものだったようだ」
「トゥールーズ伯爵ということは、もうフランク王国のものになっていたわけね」
「おお!そうだ。すでに動乱の時は大団円になっていた。それが1157年に教会へ譲渡されて、アヴィニョン司教ゴデフレドゥス・ロイガーのものになっている。実はこのお城は、ローヌ川を通る交易船から通行料を取っていたんだ」
「関所!!だったの?」
「ん。通行料を取るの事を商売にしていた」
「その権利を教会が譲渡された・というわけ?」
「ん。そしてヨハネ 22世の登場になるんだ。1316年だ」


無くてもいいような話ばかりなんですが・・知ってると少しはタメになるようなことを綴ってみました