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猫田による猫田のための、りんご雨。

変換間違い。
りんご雨ってどういう景色なんだろうな。

りんごが空から絶え間なく降ってくるのだろうか。
落下するりんごの衝撃で人が死んでしまわないだろうか。

もしかしたら美味しいりんごジュースの名前かもしれない。
天の恵みたる雨のように、
大地の恵み、そのしずくとしてのりんごジュース。

それとも、
赤い光を受けて輝く雨の様子かな。
それが一番きれいだと思う。

どんな天気でも素敵な一日になるけれど、
天気それだけで少し特別になるのは、
天気雨、いわゆる狐の嫁入りの日だ。

天気雨のことを狐の嫁入りと呼ぶのは全国共通なのだろうか。
まあそれはよいとして。

りんご雨と呼ばれるその天気とはきっと、
赤い夕陽を反射する雨のことを指すに違いない。

太陽が西に傾いて赤に染まる時、
昼の太陽の光をわずかに混ぜ込んだ光が街に降り注ぐ。
空から落ちてきた水滴にも降り注ぐ。

赤い光を全身に湛えた雨水が落ちてくる。
赤く輝く雨の線が赤い街に降り注ぐ。

真っ赤に染まった水滴。
血液のそれとは違う赤い液体。
赤い雨が世界を終わらせる無数の針のように、
私の住む街に降り注ぐ。

それが私の考えるりんご雨。
林檎雨って書いてる方がそれらしいかもね。

赤い光をまとった雨に名前はついているのだろうか。
有識者の方がいれば教えてください。

りんご飴は大学生になって初めて食べました。
見た目よりもわんぱくな食べ物で、
口元を真っ赤にして食べたのが懐かしい。

ああ、
りんご飴のあめが溶けだしたしずく、
あの赤いしずくはもしかして、
りんご雨と呼ばれないだろうか。

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