猫田による猫田のための、わたがし。
わたがしって、
わたあめっていうより、
わたがし。
これは語感っていうより、
back number さんによる曲『わたがし』の
影響を大いに受けているのだと思う。
どうやって手をつないだらいいかなんて、
許可を取らない限りはどうしようもない。
私はね。
わたがしは袋に入っているよりも、
割り箸に刺さったものをそのままもらう方が、
スペースを制限されないって感じがして、
お祭りって感じがする。
出来立てのわたがしを棒のままもらって、
指先でちぎりながら少しずつ少しずつ、
小さなわたぐもにしていくのだ。
出来立ての綿菓子は少しあたたかな空気をまとっていて、
ふかふかのお布団の中身のように錯覚してしまう。
そういう記憶があるようなないような…。
実際わたがしを買った記憶は遠いところにあるから。
次にお祭りの屋台が立ち並ぶ中に、
わたがしをそのままもらえる屋台があったら、
甘いわたぐもと一緒に散歩をして、
わたがしの記憶を上書きしていこう。