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【4/19】名古屋まつり郷土英傑行列コースを毎日歩く 『太陽を這う』(黒岩重吾)

4月26日のウォーキングコース
名古屋駅ミッドランドスクウェア前(10:38)~笹島交差点~納屋橋~伏見~栄交差点~大津通南下~若宮大通(11:16) 

 今日はお休みでした。朝一で用事を済ませてからウォーキングに出ました。長袖か半袖か迷うぐらいのいい気候でしたが、風が強かったので長袖をチョイス(^_-)-☆
 帰りに快活CLUBに寄ってコーヒーブレイク。ちょうど「グランドジャンプ」が発売されてたのでさっそく読んでみました。いつも読んでる『王様の仕立て屋~下町テーラー~』も主人公がもうすぐ日本を離れるようで、高校三年生の「ケメ子」も受験を控えててそろそろ大団円を迎えそうです。

ケメ子(舞花)は東大を受験


 前回松本清張作品を読んだので次は黒岩重吾作品、『太陽を這う』を読了しました。この作品は作家デビューして間もないころ、ごく初期のもので結構分厚い長編でした。


 機械メーカーのエリート社員が納得のいかない左遷人事に怒り、退社転職して配置転換(左遷)の秘密を探るとともに復讐する、という今でいう『半沢直樹』的な作品です。高度経済成長期前の花形産業として「機械・鉄鋼」メーカーが舞台となってるところに時代を感じます。主人公はエリートゆえか、少々自信過剰気味なのが気になるところでした。読者としては「あまり調子に乗ってるとあとでしっぺ返しをくらうんじゃないか」とハラハラしながら見守ることになります(苦笑)。転職先として選んだのは同業他社でなく「情報新聞社」なのも歴史を感じました。いわゆる『総会屋』(これも法律改正で死語になりました。今で言う「企業ゴロ」でしょうか)なのでダークサイドに堕ちたといえるかもしれません。結局ワナにハマり、配置転換の経緯は解明したものの、恐喝罪に問われて社会的に抹殺されることとなります(ネタバレすみません)。興味深かったのはかつての『総会屋』がなぜ乱立したのか、乱立できたのかを小説内で語ってくれてたことかな。また作者はかつて証券会社におられたので新株引受など株式に関する話題も当然出てきてます。

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