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ネグロス島へ 慰霊の旅  あとがき

日常が戻ってきた。多幸感はずっと続いていた。郷里の親戚から「本当にありがとう。」「長年、行かなければと思っていたが、これでやっと肩の荷が下りた。」とお礼と感謝の言葉をいただいた。

暫くすると、この旅の話を誰かに伝えたいという気持ちが急に湧いてきた。
ブログは開設が面倒そう、、、。
古い人間なので、新聞の投書が思い浮かんだ。

サクサクと600字程の文章を書きあげる。少しして書き直し、書き足し推敲を重ねる。朝日新聞の投書欄「声」に投稿する事にした。
送信する段階になって、トピックを選ぶ画面が出てきた。
「平和のバトン」とある。ぴったりだった。

今回の旅で、戦争の悲惨さ、平和の大切さを次世代の子どもたちに引き継げたと思っていたからだ。
迷わずそのトピックを選んで送信する。

受かる気しかしない。

娘に「どんな文章書いたの?」と聞かれたが、「新聞で読んで。」と言うほどだった。

はたして1週間後、朝日新聞社の「声」担当の方から電話があった。

3月にTVで偶然バコロドの番組を見、4月にネグロス島へそして5月に全国紙に載るなんて何か運命づいている。 

日本中の読者に大叔父の生き様を知ってもらう。これ以上の供養は無いように思われた。子孫を残せず寂しく散った彼が恐れていたのは、自分の存在が 忘れ去られる事だったと思うから。

新聞に載った日は奇しくも息子の誕生日と一緒だった。

そして今、Note に新聞では書ききれなかった大叔父の事を書いた。
彼の短かく散った人生に少しでも思いを巡らせてもらい、平和について考えていただけたら、これほど嬉しいことはありません。
最後までお読みくださった皆様。本当にありがとうございました。 



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