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ネグロス島へ 慰霊の旅...⑤

4月12日 セブからネグロスへ

シライ市散策

バナナを食べながらウロウロしていると、泊まる宿が見えてきた。築100年以上のお屋敷だ。私たちが泊まる「スタジオ」は女主人CHELLの母親がアトリエとして使っていた場所を改装して部屋にした所。キッチンもあって広い。お母さんの作品も飾ってある。

CHELLのお母さんの作品

彼女の御祖父さんがサトウキビ事業で成功したらしく、本館1階の薄暗くひんやりした応接間には、古い調度品が所狭しと並べてあってさながら博物館のようだった。家族写真や肖像画、(お祖父さんの?)銅像まである。

穏やかで品のある彼女が、会話の最後に「~~マム。」と付けてくれる。(一応)お客様だし、間違ってはいないんだろうけど、気恥ずかしい。
地位や財産が有ってもなお、謙虚でいられる彼女の立ち居振る舞いが本物の淑女(Lady)なんだなーと実感。

部屋に戻ると「あ、間違えて落としちゃった!」とトイレから息子の声。フィリピンに来て2日目だけど、トイレに紙を流せない事をうっかり忘れてしまい、条件反射で紙を落としてしまったらしい。
「ダメじゃん!」と息子にカツを入れるも、実は私も2回ぐらいやっちゃってる、、、、人の事は言えない、、、

お湯のシャワーを浴びて、街を歩く。
白亜の教会「サンディエゴ・プロ教会」や公園、グラウンドもすぐ近くにあり、私の泊まる宿は街の中心部の便利な所にあるようだ。

サンディエゴ・プロ教会
教会の中はひんやり涼しい

「バコロドに行くなら、チキン・イナサル食べた方が良いよ」と知人から勧められていた。

「チキン・イナサル」とはチキンの丸焼きのことで、地元の名物料理。丸裸にされたニワトリが串刺しにされ、バンザイした格好でグリルの中をグルグル回っている。チェーン店でもグルグル、街の屋台でもグルグル。 

目抜き通りの角にあるチキン・イナサルのお店に入った。

ここ、フィリピンは人件費が安いのか、店長のミスジャッジか知らないが、無駄にスタッフが居る店が多い。 
1つのテーブルを3人ぐらいで拭いてるのを見て「無駄に多いわー」と娘が笑っている。 もちろん「いいなー、こんな国で働きたい。」っていう意味で。

ハロハロ

ハロハロは日本でもお馴染みのかき氷だ。セブに帰った後に同じ系列店で食べたが、ここの方が美味しかった。

食後にデザートという認識がないのか、チキンとハロハロが一緒に運ばれてくる。皆んな気にせず、ハロハロ食べる頃にはアイスが溶けて、中の豆とか寒天がプカプカ浮いている。それを皆、啜るようにして食べている。

”スタッフ余ってるし、食後に持ってくれば良いんじゃね?”
と思うが、そんな大らかなフィリピンは私は好きだ。 

チキンは香ばしく、ソースも口に合い、あっという間に平らげた。

いい知らせ

宿に戻ると、CHELLが「明日の11時に妹のMARNIがあなた達をパタッグ村のキャンプ場まで車で乗せてくれるって。」と伝えてくれた。
”わぁーそれは大助かり!” 週に1回ぐらいキャンプ場に行くのだが、その日をわざわざ明日にしてくれたようだ。感謝!

旅と河ってなんか似ている。 
支流から本流へ行くのは、比較的簡単。
流れに身を任せ、下っていくうちにいつの間にか大きな流れ(本流)にたどり着くことができる。小さな村から街へ行くときもそう。なんとなく人の多い方へ、賑やかな方へ進んでいけば、いつか街へたどり着く。 でも、本流から支流となるとそうはいかない。道を一つでも間違えると、とんでもない方向に進んでしまう危険性があるからだ。 

とにかく、明日の心配はもうしなくてよくなった。 

「Japanese Shrine」はもう、すぐそこだ。

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