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『忍野扇』をかわいいと思うのはなぜか考えてみた


はじめに

あなたは、間延びした口調で、歯にものきせない言動をするが、どこかスキのあるギャップのある娘は好きだろうか?そう言われると、ある人は、アグネスタキオンを思い浮かべるかもしれないし、ある人はオーゼンを思い浮かべるかもしれないけれど、自分は忍野扇を思い浮かべる。そんな話をしていきたい。
以下、愛を込めて「扇ちゃん」と敬称なしで書いていきます。

オーゼンとタキオン

扇ちゃんのかわいさ

扇ちゃんは、後輩だから、建前上、言葉は丁寧なのに、言ってることは、相手をおちょくる・この2面性で、こういっておきながら甘えてるという
隙、このギャップのかわいさがなによりの魅力。なんだけど、最初からこのかわいさに気づけなかったその理由や扇ちゃんのかわいさについて実体験ベースで実体験ベースで書いていきます。

実体験を通じた扇ちゃんのかわいさ


自分が最初に、扇ちゃんを見たときには、ストーリー上の立ち位置も相まって、「私は何も知りませんよ。あなたが知っているんです。阿良々木先輩」、「愚か者ですか、あなたは」みたいな主人公を誘導する狂言回しのような印象を最初に受け、正直よくわからないキャラだと思った。ただ、彼女(彼)の本質はストーリーではなく、オーディオコメンタリー(以下コメンタリー)にあった。本編ではなく、コメンタリーの方にあると言っていいくらいの違いがあるのだ。

物語シリーズでは、bd(ブルーレイDVD)特典に副音声として、キャラクターがその巻に収録されている話数を見ながら掛け合いをするコメンタリーがついているのがお決まりになっています。

物語シリーズを見ていく際、リアタイ勢ではない私は、一つの話が終わるごとに、コメンタリーを見ていて、話しの振りかえり兼物語シリーズ独特の掛け合いを見るのにはまっていて、コメンタリーを本編以上と言っていいくらいに楽しみに見ていました。

そんな中、扇ちゃんの軽快に相手をおちょくるユーモア性とその独特の口調に、本編では謎めいた存在であり、ストーリーを進めるためのキャラクターにしか見えていなかった扇ちゃんを徐々にかわいく思えるようになっていった。そのきっかけとなったのが、ひたぎエンドでの、羽川とのオープニングトークだ。「後輩のおみやげを食べないんですか」「じゃぁ私も食べますから、羽川先輩も食べましょう」と誘い、羽川が「副音声2回でそこまで人心掌握してるの」「こんなに追い詰められたことなかなかないなぁ」と返すやり取りです。扇ちゃんの「さすがでした。あなたのそういうところが嫌いです」と続き、羽川が「言われるがまま、いなごを食して嫌いっていわれるんだほんと覚えてろよ」と応じるシーンは、これほど、扇ちゃんと渡りあうだけの掛け合いを見せてくれる彼らの関係性と扇ちゃんのユーモア性が如実に出た、一番印象に残っている回です。

この二人のコメンタリー最高



コメンタリーの中での扇ちゃんは、本編では見られないような悪意のない皮肉や曖昧な言葉で醸し出すミステリアスな雰囲気はそのままに、相手をからかい、その場をかき乱していく愉快なキャラとして描かれています。

初登場コメンタリーでの、「忍野扇神原駿河のえろ奴隷だ」というのを見て、変だと思わない奴はいないだろうが、その意図として、普段日常的に、下ネタを言っている神原に対してのからかい(意趣返し)としてのもので、扇ちゃんなりのユーモアなんだろうけれど、根性品曲がっているとしか言えないような独特なものになっている。

ダボ袖かわいい


最後に

物語シリーズのコメンタリーを通じて、扇ちゃんのユーモアと独特の口調に魅了されていくうちに、彼女のギャップのある魅力をより深く理解することができました。本編の緊張感のあるシーンとは対照的に、コメンタリーではリラックスした雰囲気の中でキャラクターたちが掛け合いをするので、扇ちゃんの本当の魅力が際立ちます。

扇ちゃんは単なるストーリーを進めるキャラクターではなく、そのユーモアと皮肉の混じった会話、そして隠された甘さが見えるギャップが、彼女を特別にしています。

もし、あなたがまだ扇ちゃんの魅力に気づいていないのであれば、ぜひコメンタリーも含めて物語シリーズを見てみてください。きっと、彼女のギャップに心を奪われることでしょう。忍野扇というキャラクターを通じて、新たな視点で物語を楽しむことができるはずです。







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