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のら猫から家族 夢を叶えた猫の思い出6

『ワクチン翌日』

 

サヨさん、ワクチンの副作用を心配して

夜中も様子を見に来てくれた。

出してもらえそうにないからふて寝。

 

早朝、ボクはだるさも取れたので

全身で「出して!」を訴えた。

 

サヨさん「ストレスも良くないかな」と

やっとケージの扉を開けてくれた。

 

サヨさんの顔をチラッと見て

「ニャ」と短く挨拶し、トコトコと走り出した。

 

「帰ってくるんだよー」と後ろから声がした。

 

 

まずはトイレ!

ずっと我慢してたからね。

 

そして見回り!

顔なじみとの挨拶!

 

日向ぼっこしながら毛繕いを始めると

首輪を着けていることを思い出した。

口や後ろ足で外そうとしたけど外れない。

 

「仕方ない、サヨさんに外してもらおう」と

家に向かって歩き出したらシンと出くわしてしまった。

 

今日は本調子でないから逃げるが勝ち。

そっと距離をとってから走り出した。

 

昇ったり、くぐったり、飛び越えたりしながら

何とかベランダまで戻って来た。

シンは途中から追ってこなかった。

 

 

お水! がぶ飲みした。

ノリさんの、ごちそうゴハンを食べた。

 

ベランダのケージは無くなって、

いつもの段ボール箱が置かれていた。

 

 

「マロ!お帰り!!! 良かった、帰って来た!」

サヨさんがボクを抱き上げて、いっぱい撫でてくれた。

 

「マロ、首輪どこに置いてきたの?!」

 

「ボクも知りましぇーん('_')」

 

「高かったのにー!!!!」

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