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春 花をかざる日常と、今読んでいる本について

庭の八重咲水仙をフランスの古い水差しに。

朝日を浴びてキラキラ綺麗な姿もすてきですが、
暗闇の中でライトを浴びた姿にハッとしました。

桜もやっと咲いたと思ったら、夏の日差し。
お庭もみるみる季節がめぐるので
楽しくあれこれやっていると
知らない間にすごく時間がたっていた…
なんてこともしばしば。

頭の中が着物よりも庭のことばかりになっている
この頃ですが、
お着物は相変わらず大好きで、
近頃は『日本服飾史』という、絵がほとんどない
教科書のような本をもくもくと読んでおります。
(もくもくと読みすぎて、近頃は家か庭にしかいません)

『日本服飾史』

個人的には、十二単から着物への変遷がどのようにされたかが知りたくて読み始めたのですが、
『縄文時代』から始まり、
『量産型・無個性ファッション』までの服飾史…
時代の移り変わりによる服飾の変遷は想像以上に興味深いことを知りました。

目次を見るだけでこの本の情報量の多さがわかります

【衣食住】 という言葉がなぜ【衣】が最初にくるのか…が話のテーマになることがありますが、本を通して大きな流れで服飾を捉えていくと、いかに服飾が人の【思想】【時代の流れ】の表れであるのかと気づかされます。
(衣が最初にくるのも、納得…)

“遣唐使が廃止され国風文化が花開いた”
という歴史の授業でさらりと説明される一文も、この本では22ページに渡って、平安時代や江戸時代の文献をもとにした考察がなされ、
女性服飾、男性服飾、庶民の服飾…
と細やかに説明されていくので、
歴史の変遷を、服飾という私たちにより身近なものから読み解き想像する喜びを与えてくれるのです。

こんな素敵な本とであってしまったので、今年の春はお出かけする時期を逃してしまいました。
が、これもまたよし!
マイペースに日々を楽しんでいきたいと思っています。


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