ドローインという神からの授かりもの

 

どうも、バッキバキのシックスパック、小松です。

 

と、半年後には僕の姓と名のあいだに「シックスパック」というミドルネームが入っていたら良いな、と夢見てやまない今日この頃。たとえシックスパックになったとしても、僕の腹直筋の上には、ギャランドゥと名付けられたタトゥー顔負けの模様がはびこっているため、自慢のシックスパックは表舞台には一生出てこないことになる。
 

僕の上半身と下半身を分ける辺りには年末年始の残骸がこれでもかってくらい主張している。年末年始は3日連続、しかも元日にあたってはダブルヘッダーでの寿司ざんまいであった。
 

そういえば寿司三昧の社長と言えば、初競りで毎年最高額のマグロを競り落とすことで有名だが、ソマリアの海賊を殲滅したことが最近話題になっている。しかも武力ではなく仕事を与え、仕事がなく経済的に追い詰められ仕方なくやっていた強奪行為をする必要性をなくした結果、海賊はいなくなったという。
 
 
 

原因に対しての問題解決。

 
 
すごい。規模が違う。真似しようとしてもできない。

 
 
 
かつてグラップラー刃牙に出てくるジャックハンマーに憧れて骨延長術をしようと調べたあげく「すごい痛いらしい」という言葉を受け、2秒ほど悩んでジャックハンマーになるのを諦めた私には到底無理だ。
 
 
 
 
 

年末年始の寿司ロードを一試合4貫ほどでやめときゃいいものを、「正月って何故か食欲が進んじゃうのよね〜も〜困っちゃう〜」と何故かおねーになることで20貫以上食べてしまった自分を正当化しようとする私とはそりゃもう比較しようもない。
 
 
 
 
 
 
 

すしざんまい、ばんざい。
 
 
 
 
 
 
 
そうだったドローインの話をするんだった。

理学療法士業界のみならず、ダイエット業界でも少し前に流行った「ドローイン」

 
簡単にいえば前につき出したお腹をこれでもかってくらい引っ込める行為の俗称である。
 
 
 
 

ただし僕はドローインはダイエットにこそ効果はあれども、スポーツパフォーマンスに絶対的な影響があるのか?と言われるとやや懐疑的と言わざるをえない。
 

ドローインにより横隔膜をしっかりと伸ばし、縮め、上下させることは横隔膜の下に存在する内臓の動きを作り出す。内臓も平滑筋という筋でできているためにしっかり動きを出すことは大切であるし、また動きによって血流も良くなり、臓器本来の役割も果たしやすくなるだろうと思う。そうすることで代謝や消化吸収、排泄といった本来人間に備わっているデフォルトの機能をまずもってしっかりと引き出すことにつながるだろう。
 
 
 
 
 

しかしスポーツとなるとどうなのか?僕はいまだかつて、お腹を引っ込めた状況でスポーツをする一流選手を見た記憶がない、多分。トラックとぶつかる衝撃といわれる力士が立合いでドローインをする様子を見たことはないしシックスパックにもなっていない。

もちろん体幹の機能が不要だと言いたいわけではない。体幹があるからこそ私たちは上半身と下半身をつなぎ、そして力を伝達しあい、また衝撃を全身で受け流すこともできる。

スポーツのパフォーマンスを発揮する場面でドローインをすることがパフォーマンスアップになるかどうかが疑問なのだ。

 
 
 

ちまたでは体幹トレーニングなるトレーニングが流行っている。一流アスリートも推奨しているので効果は現場レベルではあるのだと思う。ドローイン含め体幹トレーニングで大切なことは、「自身で体幹を使う意識をまずもって作る」ことに大いに役立っているからではないかと思っている。
 
 
 
 
 
 

 
どんな運動や理論も、1つのツールでしかない。それをどう使うかは、使う人自身に委ねられている。
 
 
 
 
 
 
現代人に必要不可欠となったスマホもそうだ。扱い方を1つ間違うと知らない間にとあるサイトの会員にされ、60000円を越える強制的な支払いを命じられるのがたまにキズだが、いたって便利だ。
 
 
 
 
 

しかしこれを縄文時代へと持っていたらどうだろうか。僕らの師匠であるじょうもん師匠たちはスマホを僕らのように扱うだろうか。きっとじょうもん師匠は石同様、今日の食材となる獲物を倒すための道具として使うかもしれない。ちょいとオシャレに使いこなすならヒモをつけてせいぜい首からかけるくらいだ。1つしかなければ酋長的な誰かがつけることだろう。

 
 
 
 
 
 
 
 
 

あ、酋長はインディアンだった。
しかもじょうもん師匠の時代にはWIFIなるものもないな。充電もできない。やっぱり石の代わりか、ネックレスだな。

 
 
 
 
 

そう、道具は結局のところ、使う人の使い方次第なのだ。

 
 

ドローインは神からの授かりものかもしれない。ドローインだけでなく基礎研究者の方々が発表する様々な知見もそうだ。

それを使いこなす人がいることで初めて私たちにとって直接的な価値を生み出すのだ。

 

  

ということで今度関東にお邪魔するときには寿司三昧に行こうと思う。

 

終わり。