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お金がある人の暮らしぶりについて

お金がある人やたくさん稼いでいる人を見て、贅沢な暮らしをしているなあ、と思うことがあるかもしれない。でもふと思ったのは、当の本人は「まあそんなに贅沢してないよ」と考えているのではないかということ。
家の広さや車の有無など、はたからみたらとても贅沢というか、きちんとお金がかかっているのだけれど、本人に言わせると「コーヒー豆くらいかな、贅沢しているのは」とか「ワインくらいかな、お金を使うのは」とか言っていたりする。
車だって、絶対に必要だから中古の軽自動車を買わなきゃいけない、とか言う人もいれば、「まあとりあえずBMでいいかな」とか言う人もいるわけで、何が言いたいのかというと、「あー、ほんっと私って贅沢な暮らしをしてるな~!」とかいう自覚を持って暮らしている人はそんなにいないだろうということなのだ。

ただ、そういう人の中にもちゃんと冷静な人はいて、「思えば遠くに来たもんだ」と思ってお金の使い方について締めるところはしめるというか、シビアな面を持っていたりする人もいる。
まあお金持ちというのは、そこそこにケチと言うかメリハリが付いている人が多くて、「こんなところにお金を使いたくない」というラインが意外と厳しかったり、コストパフォーマンスの良いワインを知っていたりする。
一方でちょっと年収が上がってきたり、それらしい企業にお勤めしているちょっとした中堅ジェネレーションの層が変なお金の使い方をしていたり、ちょっと無理なローンを組んだりしていたりもする。

では自分はどうなのかと言うと、若い頃はとにかく自分(と当時の夫)の年収を上げたい!という意欲がとても強かった。そのために一生懸命働いたし、評価(それが主観的であれ客観的であれ)に見合ったお給料がもらえて、自分のキャリアパスに見合っていると思える転職を何回もして、
「いいんですかね…」と思うようなお給料をいただくようになった。これは本当にラッキーだったし、ありがたい。

そしていま45歳になってみると、最低限の暮らしのラインが上がっているなと感じる一方(そもそも二拠点生活をしている)で、そんなにキラキラした生活をしたいわけでもなく、ただやってみたいことは全部できる、という程度のお金があればいいなあと思う(そしてその分くらいはあってありがたいなと思う)。
もう一つは、やっぱり持ち家があるのは安心だなということ。といっても私の名義ではないのだけれど、いざという時(急に会社をクビになるとか、働けなくなるとか)に住むところに困らないのは、なんだかんだ良いと思う。持ち家か賃貸かという議論は常にあるけれど、無理なローンを組んで買ったわけではなかったり、いざというときに全額返済できる準備があれば、持ち家はあったほうが精神衛生上とても良い。

ということで、若い人に伝えたいのは(自分だってまだ若いつもりだが)、「やりたいことができて、暮らしに困らない」程度には、しっかり働いて稼いだほうがいいよ、ということだ。
そしてこれからの私に言いたいのは、「元気で身体も頭も動くうちにやりたいことをたくさんやっておきなさいよ、最低限のお金は残しつつ」ということだ。