見出し画像

実家の庭がジャングル。

先日、3ヶ月ぶりに実家に帰省したら
予想通りに庭がジャングルになっていました。

前回帰ったのは3月だったので
庭の草は冬枯れしていて
無花果の木や紫陽花も枝だけになっていましたが
さすがに山笑う春、草木も芽吹く5月を超えて
どこまでが植木で、どこからが草かわからないほど
庭が緑でびっしりになっておりました。

早朝7時の涼しい時間から
さっそく植木の剪定と草抜きに取り掛かりました。
私は体温が高いせいか、蚊に噛まれやすいので
長袖を着て、首にはタオル、そして軍手。
納屋にあった父の麦わら帽子と長靴を履きます。

まず、植木のびろーんと不揃いに伸びた枝を
剪定鋏でザクザク刈っていきます。
田舎なもんで、庭も広く(←自慢じゃない)
私の身長より高いのやら低いのやら丸っこいのやら、植木が何本もあります。
汗だくです。
頭から吹き出した汗がだらだら流れて目に入ります。

なんという名前の植物かわからないけれど
小さな丸い実のついたツルが
どこからともなく地面を這って植木という植木に巻き付いていて
イタチごっこと分かりつつ、そのままでは植木が枯れてしまうので
片っぱしから剥ぎ取っていきます。
エアコンの室外機の細い枠や水撒きホースにまで
そこに巻きつけるモノがあれば、キッチリくるくる巻き付いていて
思わず
「他人に寄りかからず、少しは自立しなさい」
と呟いてしまいました。

イタドリという植物があります。
私たちの地域では『すかんぽ』と呼びますが
子どもの頃、遠足などで山へ行くと
山道の脇に高さ30センチぐらいのすかんぽが生えていて
それを取って塩をつけて齧ったものでした。
庭の草抜きをしてて
見慣れない木が植ってるなぁと思ったら
3ヶ月の間に成長して木のようになったすかんぽでした。
ビックリです。

松の木も蝋燭(新芽)が伸びきって、枝が葉でみっちみちになっていました。
前もってYouTubeで松の木の剪定の仕方を調べて帰りましたが
とてもとても。
とりあえずテキトーに伸びた蝋燭だけ剪定鋏で切ったら
笑っちゃうぐらい素人仕様の松になってしまいました(笑)

3月に帰った時には
枝だけだった無花果の木は葉っぱが繁って、青い実をたくさん付けていました。
でも、実の熟すことを考えたら
やはり先に思いきって剪定をしとけばよかったなぁと思います。
同じく、枝に新芽の顔をちょっと覗かせていただけの紫陽花も
青や紫の花をたくさん咲かせていて
それから、ムクゲの木も緑の葉っぱが勢いよく伸びて
薄桃色の花が満開になっていました。
誰も水やりをしていないのに、ただ自然の雨と土と太陽とで
時季が来るとちゃんと芽を伸ばし、花を咲かせる植物の力はすごいです。
親が居たときは、こんな風に季節によって葉を繁らせたり花を咲かせたり
はたまた枯れたりして姿を変えていることに気付きませんでした。