ライブを撮影するということ [橋本塁さんトークショー at CP+2019]
3月3日(日)、CP+に行ってきました。
気になっているカメラをいくつか試したあと、橋本塁さんがお話されるとのことで聞いてきました。
この投稿では、橋本さんのお話から学んだことをまとめます。
橋本塁さんとは
橋本塁さんは、ONE OK ROCK、ストレイテナーなど名だたるアーティストのライブなどを撮影されてるカメラマン。
橋本塁さんホームページ: http://www.ruihashimoto.com/
CP+のトークショーには、大阪で開催されてる橋本さんの写真展、「SOUND SHOOTER VOL.14」から駆けつけたとのこと。
東京での開催は、2019年3月12日(火)〜3月24日(日) @ 渋谷ギャラリールデコ。
まだ私が写真を撮っていない時からライブレポートなどで橋本さんのお名前を拝見することがたくさんあった。
LUNA SEAやGLAYなど私がライブをよく見に行っていたアーティストも撮影されている、私の憧れの人だ。
ライブを撮影する時のルール
橋本さんがライブを撮影する時に、どのように撮影しているのかいくつか話してくださった。
場の空気感をそのまま伝える
ライブを撮影するのは「ドキュメンタリー」。その場のその空気をそのまま伝えるために、現像時に色をいじることはほとんどないとのこと。
撮影者の色を出すのではなく、写っているアーティストの色を最大限に引き出すためにもそうしてるとのこと。
演者目線の構図
ライブを見にくるお客さんの目線で撮影するのではなく、「演者がどう撮られたら嬉しいか」を考えて撮影しているとのこと。
リハから曲の構成や、照明の具合を確認し、セットリストにメモをして、本番でどう動くか考えてから本番に望んでいるとのこと。
アップテンポの曲の時は、アーティストから近い場所で迫力ある感じを撮ったりと、曲の感じでどこから撮影するかを考えるそう。
同じアーティストを撮影すればするほど、どう動くかとか、どんな表情をするかなどアーティストに関する知識が蓄積していく。なので、撮影回数が少ないアーティストは、仕事として依頼された撮影以外にも、知識の蓄積の為に(自費で)ツアーに帯同することもあるとのこと。
撮影場所は決めておく
大きな会場でライブをするバンドをたくさん撮影されている橋本さん。
例えば、撮影する場所をステージの目の前から、2階席や3階席の後ろまで移動するとなると、移動距離がかなりあるので、事前にどの曲で移動するのか決めておいて、移動に1曲潰すこともあるそう。
魔法の移動手段などはなくひたすら裏で階段を登ったり、走ったり。
また、ライブを見にくるお客さんの目線の邪魔に極力ならないように撮影場所や移動のタイミングを考えているとのこと。
橋本さんと自分と重ねて
私が撮影する時に気をつけていること、
例えば
・お客さんの目線の邪魔にならないように撮影する
など共通することもあった。
また、お話を伺っていて、
・もっと演者の色を出す構図を考える
・事前にどう動くか綿密に考える
などはまだまだできてない、改善する余地があると認識するいい機会になった。
私は橋本さんの足元にもまだまだ及ばない。
けれど、依頼してくださる方のためにも一つ一つ大切に撮影していきたいと思った。
ライブはナマモノ。2度と同じ時間、空気は巡ってこない。
橋本さん、カメラ4-5台持って撮影されてるってサラっと仰ってたけど、すごい体力。
私はカメラ2台で撮影している。4-5台は私の場合あまり現実的ではないけれど、レンズ交換の隙間時間を避けるため、もう1台増やしてもいいかなと思った。
質疑応答の時間があったらいくつか質問したかった。
・どんな機材で撮影されてるのか?
・狭いライブハウスで撮影する時に撮影場所をどうされているのか?
なども聞いてみたい。
これは次の機会に。
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