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映像で色を扱うカラリストが行う事

動画制作が手軽に行われる今の時代、フィルターを使えば簡単にオシャレなテイストの動画を作れるものだ。

しかし、映画やミュージックビデオなどでは”カラリスト”と呼ばれる人たちが存在し、音楽と同じくその動画の世界観を伝える上で重要なポジションを担っている。

カラリストはその名の通り色を調整する人なのだが、ヨハネス・イッテンの”色は光の子、光は色の母”という言葉を借りれば光に関しても熟知しているということがわかる。

今回は”カラリスト”と呼ばれる職業ではどのような仕事をするのかを紹介するので、撮影したり動画制作をする上で頭の隅っこにでも入れておいてみよう。

露出とカラーの補正

カラーグレーディングなどと呼ばれる作業だが、デジタルで撮影した映像は基本的にカラーも露出も最適な状態で記録されていない。

LogとかRawと呼ばれる形式で撮影されているのだが、例えば写真を撮った際に本当は見て欲しい部分が黒く潰れていたり空が白く飛んで雲が見えなくなったことはないだろうか?

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↑建物のところが黒つぶれしている。無理に明るくするとザラザラの画質になる。

黒つぶれを防ぐために完全に真っ黒(0)の状態にはせずに暗い部分にもディテールを残すのだが、こう言った黒い部分を編集の段階で調整するのだ。

また、白い部分を白く見せるためにホワイトバランスを合わせたり、適正な色温度に合わせてなるべく目で見たままの色に調整していく。

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