身近な美しさを見つける|【MikaGoRock美加語録】
私たちの周りは美しさに溢れている。ただの葉っぱなんてないし、雑草も無い。それぞれが、夫々の美しさで、ただ存在している。そんな世界に私たちは住んでいる。
いつもの風景だと思っているものを、ちょっとだけ意識してもう少しグググっと見てみると、全く違う風景が顕れる。
美しさは見る人の心の中に
The beauty is the eyes of the beholder.
世界は私たちがどう見るかによって変わる。
例えば私が写真を撮る時に、明らかに視覚が変化するのがわかる。
それは例えば、春にフキノトウを見つける時、最初はなかなか見つからないが、だんだん「ふきのとうeye」に変化して、一瞬でフキノトウが目に飛び込んでくるようになる感じとか。
キノコ狩りもそうだ。最初は全く見つからないが、そのうちフッと意識に上る前に目が勝手に見つける「きのこeye」になる感じ。
なんだか食欲系の例が多いけれど、人の目、というか、脳というのは、方向性を示してあげれば、そのように勝手に変化していく。
私にとってシャッターを切る時は、感動するとき。その対象とひとつになること。すると、そんなふうに脳は働き始める。
カメラを持って森に入ると、最初はぼんやり見えていた景色が、だんだんはっきりと見えてくる。そして、徐々に視覚が形以外のものを捉えるようにる。それは、何枚もの薄皮を剥がしていくように、徐々に表れてくる。対象の奥にある命そのものの美しさが。
あるいは、そんな美しさに感動し続ける私を、彼らが自分たちの住む世界に招待してくれた、という方が近いかもしれない。そして私はその開け放たれた扉を潜り抜けて、没頭する。
するといつの間にか、周りの空間全てが神聖な輝きを放ち始める。それに摑まってしまうと、いつまでも写真を撮り続けることになる。それはカメラを持っていないときも同じ。
いつもの散歩道を、ほんの少しスピードを緩めて、ふっとたちどまる。心に隙間ができる。自然はそういう瞬間を絶対に見逃さない。思いもよらない世界へと誘われる、とってもカジュアルに。
なぜなら、あなた自身が自然の存在だから。
(Photo: 近所の散歩道©MikaRin)
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