目覚ましはアヴェ・マリア｜nothing but nothing

私は寂しかったのだ
あなたが去ってしまって
私は軽蔑したのだ
涙を流すかわりに


かくして世界は灰色になった


風は吹かず
森は沈黙する
花は匂わず
鳥たちは空を忘れる


そうしてあなたはやってきた
心臓のすぐ上に
悲しみと恨みと涙の代わりに
泣きたかった私の代わりに
私の心に一撃を与えたのだ


そうしてやっと思い出した


あなたと笑い合い
喜びにあふれていた日々を
私はいつもあなたに助けられていたのだ


私の道が歩めるようにと
その明るい笑顔は



神だったのだ
あなたは。。


光が躍る
空はお悪
風が吹く
一瞬の
鳥たちはさえずり
足元にはタンポポ
カラスが通り過ぎ
ガビチョウが高らかに歌う


私は愛し続けたかったのだ
あなたを
ただ愛したかったのだ


ああ、朝がきた
目覚ましの歌は
アヴェ・マリア

（photo by mIkarin）