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ベテラン人事が思う研修のあり方とは

研修が大事ってわかってる、だけどどんな研修が良いのだろうか、時間をそんなに作れないと思っていらっしゃる方も多いのではないかなと思います。

研修についての個人的な考えを書かせて下さい


最初の就職先では新入社員研修を受けられなかった

私は1番はじめに入社した上場企業(地銀)はその年の新卒と同じ年齢・時期に入社をしたのですが中途採用枠だった為、研修を受けることが残念ながらできませんでした。これはもう雇用形態など総合的に考えると仕方なかったのですが、とても悔しかった。
真横に研修施設があったのですが、同い年の新入社員が毎朝数百人、入っていく姿を羨ましく見ていました。
悔しい思いが逆に、自ら主体的に学ぶ行動に繋がったことはもしかしたら良かったことなのかもしれませんが、ずっと先になって全く知らないマナーで恥ずかしい思いをしたこともありました。

人事責任者になって

次に入社した会社で、思いがけず人事責任者になってしまったのですが、本当に0から研修を設計し、毎年ブラッシュアップしながらプログラムを作っていました。

読んだ書籍、一体何冊になるだろう・・・笑
ここで改めてたくさんの書籍を読み、新入社員研修を構築した経験は、今のサービスのベースにもなっています。

一冊オススメするなら、定番ですが「入社一年目の教科書」です。

ビジネスマナー系の本は特にどれが良いというものは無いので、本屋さんで立ち読みをして、1番良いと感じるものを選びましょう。
もし、あなたが研修講師の立場として読むなら、会社の文化に近いものを選ぶと良いと思います。
注意点ですが、マナーは日々変化しています。特に言葉遣いなんかは顕著な例だと思います。他にも服装、コミュニケーションなど、カスタマイズして使っていく必要があります。

マナーは覚えて使うものではなく、相手を思いやることなのでケース・バイ・ケースであることも大切なポイントです。

研修における企業の社会的責任

「この会社で働いている、この会社出身であるということが人としての信頼になるような人育てをする」という当時の社長の言葉は今でも大切にしている考え方です。

新卒で会社に入社してずっとその会社にいるかはわからない。

だけど40年、50年と社会で活躍するための土台を作れるのは、その会社の社会的責任だと思っています。

中途採用での面接を多く経験していると、この「土台の差」を感じるシーンを残念ながら非常に多く感じます。
ファーストキャリアで研修をしっかりとしている会社はわかりやすく行動やマインドに反映されているように感じます。

私がお仕事で研修設計に携わるときは業務スキルをプログラムに組み込むだけではなく「心身の健康」や「マネーリテラシー」「学びの習慣」なども積極的に提案しています。

人を育てるのは人しかありません。
学校を卒業したあとも学びは続きます。

「うちの規模じゃそんなしっかりとした研修できないよ」そんな声も聞きますが、本当にそうでしょうか?と改めて問いかけたいと思います。



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