2020卒 理系学⽣の序盤の就職活動(専攻分野別) ※内容一部抜粋と考察

**・就職活動の開始時期
・インターンシップ参加状況①
・2月時点の本選考受験状況と内定状況
・ 「面白そう」と感じる仕事・ 「雰囲気がよい」と思える職場
・自分にとって「働き甲斐のある企業」**


以下すべての図の出典は、株式会社ディスコ「2020卒 理系学⽣の序盤の就職活動(専攻分野別)より

就職活動の開始時期

- 就職活動を開始した時期は、いずれの属性も大学3年(修士1年)の6月が最多。情報系は4月も同率で多い。
-    6月までに就職活動を 月までに就職活動を開始したのは、文系学生は過半数( 開始したのは、文系学生は過半数(50.7%)、理系学生は4割台で、文系の方が開始時期は早い。
- 就職活動スタートは、いずれも「インターンシップ情報を探す・応募する」が最多。情報系は「インターンシップに参加する」も多い。

インターンシップ参加状況①

- 1日以内のプログラムは、いずれの属性も約8割が参加経験を持つ。 割が参加経験を持つ。機械・電気系は5日以上への参加率が他の属性より高い(53.3%)。
- 参加社数は1日以内のプログラムにおいて文理差が大きく、文系7.0社に対し、理系は5.3社。5日以上は属性による差はほとんどない。
- 理系学生の参加時期は、5日以上のプログラムは8月、9月に集中。1日以内のプログラムは秋以降も継続して多く、2月が最多(58.7%)。

2月時点の本選考受験状況と内定状況

- 情報系は過半数(54.7%)が2月1日時点で本選考を受験しており、他の専攻よりかなり早い。
- 2月1日時点の内定率も情報系は1割を超えて高い(10.9%)。機械・電気系(4.1%)の2倍以上。

** 「面白そう」と感じる仕事**

-  理系全体で最も高いのは「結果が目に見え、カタチになる仕事」(59.2%)。
特に化学・農学・薬学系 化学・農学・薬学系学生で高く、7割を超える(72.3%)。 
- 機械・電気系学生は「プロとして専門的な知識を要求される仕事」の割合が高く、「チームワークで成し遂げる仕事」は他より低い。
- 情報系学生は、「チームワークで成し遂げる仕事」「柔軟な判断を求められる仕事」が他の専攻よりも高いのが目立つ。

** 「雰囲気がよい」と思える職場**

- 「役職や年齢に関係なく自由に物が言える職場」が高い。特に機械・電気系と情報系では 7割を超え、風通しの良さを好む傾向。 
- 情報系学生は、「ワークライフバランスを重視している職場」「オフィス環境がきれい」「服装が自由」が他の専攻よりも が他の専攻よりも高い。
- 化学・農学・薬学系学生は、「部門間の交流やコミュニケーションが盛んな職場」が高く、「服装が自由」が低い。

自分にとって「働き甲斐のある企業」

- いずれの専攻も「自分を認めてくれる上司・先輩がいる」が最多 。
- 化学・農学・薬学系学生は、「社会の役に立っている実感がある」が他の専攻より高い。「お客様から感謝してもらえる」も高い。
- 情報系学生は「成果や実績次第で給与が上がる」「組織の中で出世している実感がある」が高く、上昇志向が目立つ。

【考察】
・インターンへの参加時期は文系と同じく、3回生の8月が一番高く、参加者数なども大きな差はない。
・情報系の学生の本選考の受験経験や、内定率のデータから、理系学生の中でも早期選考が顕著。情報系の学生の獲得には、早期での接触が重要になってくると考えられる。
・企業・業界研究の時間がないままインターンシップの情報を探したり、参加するということは、ある程度認知されている企業しか候補に入らない。学生がインターンシップの情報を探しはじめる前に認知獲得しておくことも重要なポイント。
・学部ごとに、雰囲気が良いと思える職場、働きがいのある企業は違うので、データをもとにアプローチ方法を検討する必要がある。

【理系と文系の比較】
・面白うそうと感じる仕事として、理系全体で最も高いのは「結果が目に見え、カタチになる仕事」。文系と比べて高いのは「プロとして専門的な知識を要求される仕事」・「特許や特殊な技術を生み出す仕事」の割合が高く、プロフェッショナル思考が強い。
・雰囲気が良い職場として、理系全体で最も高いのは「役職や年齢に関係なく自由に物が言える職場」。文系は「アットホームな職場」が高いが、理系は軒並み低く、文系と比べると重要度は低い。
・自分にとって働きがいのある企業として、「自分を認めてくれる上司・先輩がいる」が一番高い。

【情報系のアプローチ】
・面白うそうと感じる仕事として、「結果が目に見えカタチになる仕事」が一番高く、他学部生と比べると「柔軟な判断を求められる仕事」に対して、おもしろそうと感じる学生が多い。
・雰囲気が良い職場として、「オフィスが綺麗」・「ワークライフバランスを重視している」・「服装が自由な職場」といった働きやすさを重視する傾向あり。
・自分にとって働きがいのある企業として、役職や年齢に関係なく自由に物が言える職場が他学部生と同じく一番高い。他学部生と比べると「成果や実績次第で給与が上がる」「組織の中で出世している実感がある」が高く、上昇志向が高いことが伺える。

【機電系のアプローチ】
・面白うそうと感じる仕事として、他学部生と同じく、「結果が目に見え、カタチになる仕事」が一番高い。他学部生と比べると「プロとして専門的な知識を要求される仕事」・「特許や特殊な技術を生み出す仕事」の割合が高く、プロフェッショナルで専門的な知識を身に付けることに面白みを感じる学生が多い。
・雰囲気が良い職場として、「役職や年齢に関係なく自由に物が言える職場」が一番高く、他学部生と比べても高い。
・自分にとって働きがいのある企業として、他学部生と同じく「自分を認めてくれる上司・先輩がいる」が一番高い。

【化学・農学・薬学系のアプローチ】
・面白うそうと感じる仕事として、他学部生と同じく、「結果が目に見え、カタチになる仕事」が一番高く、その中でも突出している。
・雰囲気が良い職場として、他学部生と比べると「部門間の交流やコミュニケーションが盛んな職場」の割合が高く、コミュニケーションの豊富な職場を求めてる学生が多い。
・自分にとって働きがいのある企業として、他学部生と同じく「自分を認めてくれる上司・先輩がいる」が一番高い。他学部生と比べると「社会の役に立っている実感がある」が他の専攻より高い。「お客様から感謝してもらえる」も高く、貢献していると感じられることによって、働きがいを感じる学生が多い。

記事元URL:https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2019/05/rikeigakusei2020_chosa.pdf


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