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一億総中流って 聞いた事ありますか?

みなさんは 一億総中流と言われた時代を ご存知ですか?
日本人全体の大多数が自分は中流家庭だと考えていた時代です。
平成生まれの方は もしかしたら 社会の教科書でしか 聞いた事ないかもしれません。

国民生活に関する世論調査


国民生活に関する世論調査は、毎年1回実施している内閣府の「国民生活に関する世論調査」のことです。
自分の生活の程度に対する回答比率は、少しずつ変化し、自らの生活程度を『中流』とした回答が1970年(昭和45年)以降は約9割に!
(上:0.2%中の上:3.4%・中の中:37.0%:中の下:32.0%・下:17.0%)
* この時の日本の人口は1億300万人と 1億人を突破していました。
( 1920年には約5600万人だった人口が、1970年(昭和45年)に1億人を超えました。)

1975年、私は14歳 中学生でした。
TVのニュースなども聞くようになっていて、何度もこの『1億総中流』という言葉を聞きました。
自分の事を 中流家庭の子なんだと思っていました。根拠はないけれど。(笑)

相対評価と絶対評価

同じ頃  私は『 偏差値 』という言葉も 頻繁に聞くようになりました。私は 中学受験で 第一志望校に落ちていたので、中学生活のスタートは 高校受験開始だったからかもしれません。

平均点も偏差値も それから 高校受験に使う内申書(通信簿)は相対評価だったので、私の中では 真ん中が一番たくさんいるという認識でした。
けれど 息子達(S64年生まれとH2生まれ)の時は違っていました。相対評価から絶対評価へ変わって行きました。

学校の先生も 平均点の子って 案外少ないんですよね〜と言われていました。
上から下まで全てを足して割れば、真ん中あたりの値がでるけれど、
その真ん中あたりの人数は 意外と少ないですね。

いろんな価値観が変わっていく

成績だけでなく、これって生活水準・所得にも言えますね。
私が最初に 学力だけでなく、もしかして経済も?と思ったのは、2010年頃NHKの特集で『 年収2,000万円以上の家庭とそれ以下の家庭の教育費に対する支出の違い 』を聞いた時です。『 年収2,000万円! なぜそこで分ける?
なぜなら当時 22年前、我が家の1年収は 1,000万円に届いておりませんでした。それでも( 当時は長男13歳と10歳 公立学校 )塾にもなんとか2人とも行かせていましたし、生活も困窮していませんでしたので。私達よりかなり上の方区切りラインがあると知り 愕然とした気がします。

https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/research/report/2010_05/100505.pdf
1999年より2009年で
 500万円未満が増加
2021年 国民生活基礎調査 より
平均所得金額は 564万円ですが、以下の世帯がたくさん!
もちろん 単身世帯が増えたこともあると思いますが。
2人合わせると 1,000万円をやっと超える。

自営業を除くと 年収880万円だと手取り額は650万円、年収2,000万円だと手取り額は1,300万円。手取り額が倍近いと、生活の余裕感が全然違う気がします。( もちろん時間は倍忙しいかも知れません。)
なぜだかこの時 うちって中流以下かもと思った事を覚えています。私は 学校生活のほとんどを 絶対評価ではなく、相対評価だったし『 みんな違ってみんないい 』という言葉は なかったので ついつい全体と自分を比べる私がいます。とはいえ 自分の立ち位置の確認って 全体が見えないとわかりにくいと思うのです。なぜなら『 井のなかの蛙になるな 』『 広く社会を見ろ 』と、よく聞かされたのです。

2050年は

日本の総人口も27年後には1億人を割るそうです。私が88歳。父の歳です。
5割が高齢者の単身世帯です。私は まさに ここに入り
ます。
もう一億総中流という言葉は 死語ですね。

みなさんは 27年後 何歳ですか?

長中と読んで頂きありがとうございました。

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