歩き遍路67番札所大興寺〜70番札所本山寺
おはようございます、美柑らむちです!
らむちは今、香川県に居ます。
遡ること少し前、松山に来たお遍路ガール2人が「2人とも善通寺宿坊の予約が取れた!」と話していらっしゃって私が「いいな〜!」と話すと、「らむちちゃんもくる?」とのお誘い。
就活相談の日付までには少し余裕があるし、数日の区切りだけなら予定を立てられそう、と思って早速予約したらなんと、取れました!!善通寺宿坊、空いてました!と言うわけで、その日に合わせて行ける限りお遍路していきます。
それでは、香川の旅、はじまりはじまり〜!
今日のスタート地点は高速の「観音寺バス停」ここで、愛媛からの高速バスを降車して、香川最初のお寺を目指す。
雲辺寺は正確には徳島県のお寺なので、香川最初のお寺は「大興寺」。
高速観音寺バス停からのルートだと、少しだけルートを逆に行くことになる。
田畑の広がる広大な自然の中を歩く。
高速観音寺バス停から歩いて4キロほどで、大興寺だ。
次のお寺、神恵院までの道を急いでいると、住宅街で「おへんろさん!」と声をかけていただく。「これ少ないけどお接待」と。
見ず知らずの人に物をいただくことは、遍路ではそう珍しくない。
お遍路さんが身近にいて、自然にお接待をしてきた地元のひとの優しさには本当に頭が下がるばかりだ。ありがたくいただきます。
神恵院までは大興寺までの道を少し戻って、観音寺方面へ。
10キロほど歩いて神恵院に到着。
神恵院は、現代建築っぽい建物と寺のお堂が同化したような不思議な建物だった。
そして、神恵院とその次の観音寺は同じ境内の中にある。
ひとならびの同じ土地の中に、本堂が二つ、大師堂が二つ。しっちゃかめっちゃかになりそうだが、順番にお参りする。
納経も、同じ納経所で2個いただける。
ちなみに、徳島県にも「観音寺」ってお寺はあるけれど、こちらは読み方が「かんおんじ」
香川県のこのお寺は「かんのんじ」
しかしある場所の名前は「かんおんじ」
非常にややこしいが、かんおんじ市にあるかんのん寺、ということになる。
特に香川の人はこれがごっちゃになっていると少し気になるみたいなので気をつけられたし。
今日参拝予定のお寺たちは、大興寺、神恵院(と観音寺)、本山寺で、三角形でも描くように配置されている。
順番通りに巡っても、打って戻ってをする形になるのだ。
次のお寺の本山寺までも途中まで打ち戻りだ。
先を急いでいると、車に乗った女性から声をかけてもらう。
「お遍路さん、落花生たべる?」
なんと、プラ容器にたっぷり入った殻付きの茹で落花生。
いいんですか?と聞きつつありがたくいただく。
「本山寺に行くの?近くまで行くけど車に乗って行く?」
そんなそんな、と言いつつ今日は、高速バスに乗っていた時間分宿に着く時間が遅れそうですでにヒヤヒヤな心持ち。
宿に迷惑かけてもいけないし、とありがたく地元のおかあさんの心遣いに甘えることにする。
本山寺の目の前まで送っていただいた。
本山寺は、立派な五重の塔が一際目を引くお寺だ。
天正の兵火ではこのお寺に長宗我部軍が侵入し、住職を刃にかけたところ、脇仏の阿弥陀如来の右手から血が流れ落ち、これに驚いた軍勢が退去したとの逸話も残っている歴史ある場所だ。
ちなみに、この仏は「太刀受けの弥陀」と呼ばれているそう。
ここから6キロくらい歩いて今日の宿「千歳旅館」へ。
このあたりは「三豊市」になるのだが、国道沿いに住宅が多く、大型のショッピングモールやチェーン店が連なる雰囲気はなんとなく親近感が湧く光景だ。(何せ、らむちの出身地はそういう場所が多い)
国道近くの遍路道を進み、宿へ。
16時20分 宿に到着!
大体旅の工程は17時くらいに宿到着を目安に立てていて、宿にもそう伝えてあるけど…。
車のお接待なかったらギリギリだったなぁ。
お遍路に限ってはタイムアタックみたいなことはしたくない。お参りが多いと時間がかかるので今度はもう少し緩めに計画立ててもいいかも。
久しぶりに20キロ越えを歩いたので、実際の距離よりも長く感じた。
今日はお風呂とご飯を済ませて早く寝ることにする!!
今日も1日お疲れ様でした。
高速観音寺バス停〜大興寺〜神恵院〜観音寺〜本山寺〜千歳旅館
25.5km 37782歩
※歩数計アプリが算出した数字なので実際とズレがある可能性があります
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