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歩き遍路31番札所竹林寺〜33番札所禅師峰寺

一晩お世話になったゲストハウス「花鳥風月」を出て、次の札所の竹林寺へ向かう。
ひとまず、昨日痛んでいた左の足首は少しマシになったようで安心した。

アンパンマンの路面電車
やなせたかし先生のお膝元ならでは
川を渡り向かう
札所が近づくと、道は山の中へ
なんと、遍路道は植物園を通り抜ける構造
彼岸花の仲間だそう
本当に植物園の裏道を通り抜ける
ちょっと想像と違う入り口だった

植物園と遍路道が敷地を共有する構造は、恩山寺道の「あずり峠」にも似ているけれど、あの植物園に至るまでのあづり峠の草の刈られてなさはちょっとトラウマものなので、
それに比べるとこの遍路道は、植物園の草花を楽しみながら通り抜けられてとても良かった。

また、竹林寺は観光の参拝者も多くいる綺麗で大きな寺院で、88箇所の他の寺院よりもむしろ京都とかの観光地の寺院に似ていると思う。

雰囲気のある山門
五重塔が鮮やか

今日は時間にも比較的余裕があるので、のんびりと休憩しつつ回る。

次の札所、禅師峰寺を目指している時、視界の端にギザギザとモザイクガラスのような閃光が気になり始める。
自分の頭がおかしくなったのかと思ったが、そう言うことではないらしい。
気になりつつも、歩いていると20分ほどで収まってホッとする。

禅師峰寺があるのは少し山を登ったその上だ。

そして石段もある。

登り終えてやれやれと思った時、じわじわと感じ始めていた頭痛と、吐き気に突如襲われた。
閃輝暗点性の偏頭痛だ。
12歳の頃かな、一度だけなってそれ以来なかったから忘れていたけれど、あのギザギザは頭痛の予兆なのだ。

お寺のお手洗いと休憩用のベンチを何度も往復しては休憩を繰り返すこと1時間、やっと症状が少し落ち着いて、お参りする余裕もできた。
これは本当に焦った。
治らなかったら明日からの全てをキャンセルして愛媛に帰ろうかと何度も思ったくらい。
恐ろしや偏頭痛。
偏頭痛は原因があんまりはっきりしないのだけれど、あんまり水分が取れてなかったことが原因かもしれないと思う。反省。

気を取り直して、お参り、水分補給もしっかりして、次を目指す。
頭痛が一応治ってくれたことが救い。

禅師峰寺から雪蹊寺の間には、浦戸湾が広がっている。
この湾には、橋ができた今も定期巡行の渡し舟があって、無料で乗ることができるようになっている。
お遍路さん的には、橋よりも渡し舟の方が、時間的にもルート的なもマストだ。
橋の方が新しいので、遍路の手段として歴史も長い。
特に橋は歩道が狭くて危ないという情報も聞いた。
ルートに迷ってるお遍路さんがいたら、ぜひ渡し船の利用を勧めたい。

時間を待つ可能性はあるが、
今でもお遍路さんには不可欠な交通手段だ。
潮風に吹かれるのもまた良し。

歩くこと15分。
雪蹊寺に到着。
この寺院は、四国八十八ヶ所の寺院では珍しく真言宗の寺院ではない。
臨済宗妙心寺派の寺院だ。

お参りのときにならす鐘が木でできていて、
参拝者がみんな「あれ?」ってなるのが個人的に面白かった。

雪蹊寺の境内では、鯨ジャーキーとか、すだちとか、地元のものを売っている人がいて、お遍路中じゃなかったら買ってたかもしれない。いいよね、そういうの。

今日は途中で体調悪くなるトラブルもあったけど、3か寺予定通りに回れてよかった。

お宿は雪蹊寺近くの「おへんろハウス33」さん。女性限定のゲストハウスで、女性のオーナーさんが一人でされている。
共有スペースにピアノや、部屋にかわいい小物が置いてあったりと、空間作りにこだわったゲストハウスだ。
女性のお遍路さんも安心して泊まれるし、「お遍路割引」もある。

明日は、種間寺と清瀧寺へ向かう。
明日も頑張るぞー!

花鳥風月〜竹林寺〜禅師峰寺〜雪蹊寺〜おへんろハウス33
27.3km 40442歩
※歩数計アプリが算出した数字なので実際とズレがある可能性があります

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