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工学的ストーリー創作入門 売れる物語を書くために必要な6つの要素 ラリー・ブルックス

結論:「ダヴィンチコード」読んでお手本にして書けばきっと売れるぜ! というようなことらしい。

 こんにちは、みかんです。ふ。間に合ったぜ。マグネットコンに。って気づいたらもう10月後半ですよね。ずっと読む読む言って読まなかった、

 を読みました。なんか待たせた読者の方から石を投げられそうですが。痛い、やめて! 迫害しないで! そもそもブツが届くのに3週間かかったから。もうe本なんて使わないんだからね! プンプン(責任転嫁)。

 でですね、要約すると。ダヴィンチコードっていう有名な海外の小説あるじゃないですか? 何年前に流行ったのかな? イエス・キリストは実は生きてて……っていうやつ。あの小説の構成が、主人公の掘り下げ以外の要素については、もうヒット作品となる全ての要素を詰め込んでいるそうで。あの構成学んで、自分の物語に組み込んでいけば売れるぜ? っていう感じの内容でした。え? 今からあんな長編読めるかって!? おっしゃる通りで! とはいえあまり細かく触れると、出版社に怒られそうなので、以下に、簡単に読んだあらすじをまとめて書いてみようと思います。

・物語は6つのコア要素があり、その全ての材料が吟味されて、組みあわさってこそ、最高の料理=物語が書けるようになる。

・6つの要素とは、コンセプト、登場人物、テーマ、ストーリー構成、シーンの展開、文体(読みやすい文文章)である。


 というのが大筋です。で、章ごとに、要素を1つずつ説明していくというような内容でした。海外のかたが書いているので、イメージされているものが、ハリウッド映画のシナリオや、海外の小説を書く際にって感じですかね。日本のweb小説というよりかは、公募に出すような限られた枚数で、序盤で読者を引き込み、物語をどのように展開させることで読者をハラハラさせ、最後カタルシスを得させるか? を考えてかけ。そういうのを出版社は求めているんだよ、構成をこうやれば書けるよ、と言った感じの内容です。

 読んで見て唸ったのは、テーマについて、ですかね。ラノベはエンターテイメントが全面に押しでていて、あまりテーマを意識したものは少ないように思われます。しかしこの入門書では映画、「シックス・センス」を取り上げて、大きなどんでん返し意外に、ストーリーに一貫したテーマがなく、主人公の掘り下げもなく、感情移入があまりできない。この脚本を書いた脚本家は淘汰された。と書かれており、読者に何を伝えるかという物語の裏側にきちんとしたテーマを置いて、作品を書くべきだと述べています。好かれなくてもいいけれど感情移入、応援したくなる主人公。そして、読んだあと「ああ書いた人はこれが伝えたかったのかあ」というようなテーマ。それがあると、ほかの作品より一歩前へ踏み出したものがかけるのかもしれません。

 web小説、ラノベ向きではないかも? と書きましたが、ネット小説大賞関係では、やはりカタルシスについてはよく言われるところではありますし。内容を詳細に読み込んでいくと、何ページ目に山場1を持ってきて、中間に超山場を持ってきて……などと、読者を飽きさせない見せ場の入れ方についても書かれています。これをこの通りにやったらすごいヒットしそうなハリウッド映画の脚本が書ける!! ような気がする一冊になってます。

 で、結論。3週間待たされた上、結構値も張るし。買いか買いじゃないかと言われれば、自分は買ってよかったと思います。実用的なシートとか、構成の仕方なんかが分かりやすく解説されているからです。引き込むための序盤の書き方とかですね。主人公設定のチェックシートや、ストーリーのアイディアを出すためのシートがついていあるあたりかなり助かります。それにしても。チェックシートがついているだけで、小説がかけたようなきになるのは何故なのか? 赤本を買って志望校に受かった気持ちになる受験生とか、レシピ本を買って料理作った気持ちになる新妻の感覚に似ている。ってかシート使えよ! 安くない本なんだからな! って感じです。精進せねば。

 この作者さんも、本書で書いていましたが、シートを使って書くのが苦手っていう方も多いと思います。実は自分もそういうところがあります。けれど逆説の考え方で、読者はこうなるだろうと予測してくるから、それを裏切ってこちらに山場を持ってこうかな〜。とか。そういう奇をてらった使い方も出来るそうです。ううむ。1粒で2度美味しい。

 全て鵜呑みにするのは危険ですが、そういう考え方もあるのだなあということと。自分の書いたものがセオリーにあっているかな? と確認として使うのと。自分が足りない部分を補うのにはいいのではないかと思います。図書館で借りたり、本屋で見かけたら立ち読みしてみるのをオススメしたいと思います。

 とまあ書いて見たものの。昔M●文庫(隠す気0)の公募に出した時、その時賞をとった作品の総評に、文章、構成はいいが、飛び抜けたものがない。物足りない、尖ってない。とか書かれてあるのをよく見かけたのを思い出した。飛び抜けたものってなんだよ!! 尖ったものってなんだよ! 凶器かよ!(笑)。その答えを入門書で探したところ、「誰でもすごいアイディアを1つは思いつく」ものらしい。おい、なんだその、ふわっとした書き方。その思いつきかたを知りたいんですけど!?
 で。それを知りたければ「物理学的ストーリー創作入門 売れる物語に働く6 つの力」(9月26日好評発売中!)に続くのかもしれない。え? いつの間に新刊? これも買わなきゃいけないわけ?(白目)

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