一六タルト

先日愛媛旅行に出かけた。
旅行先で母から一通のLINEが。
「一六タルト買ってきて」
私は言われるがままにお土産として一六タルトを買って帰った。
話を聞いていると曽祖父の家があった愛媛に母が帰省をする際、毎回一六タルトを買って帰っていたという思い出の味なのだそう。

普段帰るのが遅く、一六タルトを食べるチャンスを逃し続けていた私だったが、今日、珍しく夕方家にいたため一六タルトを食べる機会がやっとやってきたと思った。しかし妹にあれから母は仕事終わりに毎日一六タルトを食べるのを楽しみに帰ってきていたという話を聞き、母が帰ってきてから一緒に一六タルトを食べることにした。

私がまだ一切れも食べていなかったという事実を知り母は驚くとともに、
「残り4切れだから3切れ分はmikanが食べていいよ」
と言った。
その後あっという間に自分用の一切れを食べた。そして横に座っていた妹の耳元でこう告げた。

母「後一個食べたいな、だめかな…」

食べたかったんかい〜!!

私「いいよ、ママもう一切れ食べな」
母「あれ、聞こえてた?えへへ」

今日も流石の母でした。


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