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「お寺×ヨガ」呼吸を整え、自分と向き合う|智頭町滞在記⑤
現在私は『遊ぶ広報』のプログラムで、鳥取県智頭町に13泊14日しています。このnoteではそんな遊ぶような旅の記録を残していきます!
滞在の目的・やることはこちら
智頭町の14日間滞在も、残り半分を切った。
いろいろな場所を訪れたが、時には自分と向き合い、記憶を整理する時間が必要。こうしてnoteを書くためにも、智頭駅近くの『ちえの森ちづ図書館』にはよくお世話になっていた。
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この図書館はWi-Fi完備、コンセント付き、さらに飲食可能なスペースを兼ね備えている、まさに無料コワーキングスペース。夕方は学生さんが多く集まるものの、昼間は人がかなり少ないので、「行くところに困ったらとにかく図書館」と決めるほど、大変ありがたい場所だった。
さて、本題に戻ると……。
「お寺×ヨガ」のイベントが豊乗寺(ぶじょうじ)で行われると知ったのは、この図書館に置いてあるチラシがきっかけだった。
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滞在期間とばっちり被っているし、何より私は人との交流を求めていた。14日間ひとりで滞在するのはすこし(すこし、は見栄です)寂しい。ヨガはやったことないけれど、きっと何とかなるだろう。音楽のイベントと軽食付きであることも魅力的だった。
行かない理由が無い。当日、AI乗合タクシー「のりりん」を予約して豊乗寺へと向かった。
※智頭町内の公共交通機関について
智頭町内はバスやタクシーは無く、地域住民が車を出して有償で運送する「共助交通」を導入しています。
「のりりん」を利用する際は事前登録が必要です。
詳しくはこちらから
お寺の門を潜ると、簡易的なテントの下で地元の人たちが準備を進めていた。カレーやビールサーバーなど、まるで小さな自治体のお祭りのような雰囲気が漂う。完全アウェイな空間に戸惑っていると、「ヨガ体験の方ですか?」と住職さんがやさしく歩み寄ってくださった。
玄関を上がり、廊下を渡ると、講師の小池陽子(ぺこりん)さんが「こんにちは!ああ、遠藤さんね!」と元気よく出迎えてくださった。快活明快という言葉がぴったりの女性だった。
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お堂の向かいにヨガマット、という異様な光景。参加者はぜんぶで7名で、ほとんどが智頭町外の人たちだった。神聖な場所で呼吸を整え、自分を見つめて受け入れる。
私たち初心者が「ヨガ」と聞いて思い出すものは、アーサナーというヨガの一部。「西洋ヨガ」と呼ばれる身体を動かすもので、これだけがひとり歩きしてビジネス的に普及してしまった、とぺこりんさんは言う。
今回のヨガは、呼吸法を中心とした古代ヨガに、その他の手法を組み合わせて初心者でもやりやすいものを選んでくださった。
けれど初心者向けとはいえ、指を動かしながら鼻の穴をひとつひとつ抑えるものや、お尻を突き出す動きなど、頭を使い身体を使い……慣れない動きに四苦八苦。
「できない自分も受け入れる」「ヨガは競争じゃない、無理をしない」繰り返しかけてくださる言葉を励みに、見よう見まねで自分と向き合う。最後に座ったときはすとんと、身体が軽くなる心地がした。
終わった後には「マラソンをやっている人は呼吸法がおすすめ」と、身体も中身もバランスよく鍛えることをアドバイスしてくださった。なるほど、そう考えればヨガも習慣にできるかもしれない。
バーには地元の人が多く集まった。
鳥取市から智頭町に移住した女性には、魅力的な場所やそれを発信するアカウントを教えていただき、連絡先も交換した。鳥取は海もきれいと聞くから、期間内に鳥取市内まで足を伸ばしてみたい。
「智頭に馴染みすぎ!(笑)智頭の人かと思った!」先日アテンドツアーでガイドしてくださった方々にはそう驚かれて笑われた。先日の民泊を通して、だいぶ心が強くなったらしい。民泊の模様は追ってまとめることとする。
「満月は見えなくてもパワーはある」鳥取市から移住した彼女はそう教えてくださった。星も満月も最後まで見れなかったが、これだけの人とつながったのだから、すこしは満月のパワーを信じでもいいのだろう。
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