琉球ゴールデンキングスの凄み

こんばんは。3連投してみようかと思います。今日は同じ沖縄というフィールドに拠点を置いているプロバスケットボールクラブの琉球ゴールデンキングスについて。

キングスの何がすごいかということ。沖縄にいればその圧倒的な迫力と力強さを感じることは多々あると思うので、そこまで詳細な説明が必要ではないと思いますが。

基本的にプロスポーツクラブの収入は、JリーグもBリーグも共通していて、広告料収入・入場料収入・物販収入とリーグからの配分金という形に大きく分けられます。つまりクラブの自社努力でコントロールできるのは、先に挙げた3つ(広告料収入・入場料収入・物販収入)になります。そしてさらに厳密にいうと、広告料収入というのは協賛してくれる会社の業績が前提にあるため、クラブにとってコントロールできる収入のようであって、実は協賛企業のビジネスが上手くいくかどうかに依存していることになります。

したがって、クラブにとってコントロールできる(自社努力によってなんとかできる)のは、入場料収入・物販収入ということになります。

しかしJリーグが公表している2018年度の各クラブの経営情報を見てみると、各クラブとも広告料収入が収入の大部分を占めていることがわかります。ちなみに、広告料収入<入場料収入+物販収入という、先ほど書いた自社努力分の収入の方が大きいというクラブは、全55クラブ中川崎フロンターレだけです。そしてこれはホームゲームの価値を表している数字なんだろうなと思います。

そこでキングスに戻りますが、キングスは広告料収入<入場料収入+物販収入を達成しているBリーグでも数少ないクラブです。実際にキングスのホームゲームを見に行ったこともありますが、やっぱり迫力があります。

結論ですが、もちろんFC琉球を棚に上げてどうこう言うつもりではないですが、ホームゲームの価値をどれだけ高めることができるのかというのが日本サッカー界に問われているのかもしれません。もちろん地域貢献・社会連携は大切です。こういった活動を通じて、地域にどう還元できるかということが求められているということも強く感じます。

ただそれをわかったうえで、突き詰めるとやはり最後は「サッカーの質」そして「ホームゲームの価値」ということになります。アンケートの結果クラブのコアファンはFC琉球を応援し、シーズンパスを購入し、年に15回以上観戦されるという方は「サッカーが好きだ」ということがわかりました。ということは、スタジアムに見に来てくれた人にはサッカーを好きになってもらう必要があるんです。 

それを具現化し、広告料収入<入場料収入+物販収入という結果を残しているキングスから我々が見習うべきところは多くあります。

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