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ニチアサの話がしたい vol,133

■今週のキングオージャー

・罪すぎるカグラギ・ディボウスキ

 カグラギ・ディボウスキ……何とも罪な男である。

 制作発表会見の時から、緊張と初々しさが目立つ他の王たちに比べ、ド派手な和服をゆるりと着こなし、元ラグビー選手というその逞しい体駆と同じくらい大きな心で、でん!と構えていたように見えた佳久創さん演じる農業と食の国『トウフ』の王殿様、カグラギ・ディボウスキ。一見穏やかで明るく、人当たりの良さそうな人格者に思えるが、実は国を守るためなら容赦なく手を汚し人を裏切る、本作きっての「食わせ者」であるという設定からして沼が都営大江戸線のホームくらい深いキャラクターだなとは思っていたが、第4話『殿のオモテなし』を観て分かったのは、彼が単なる「ニコニコ殿様(オモテ)とサイコパス策士(ウラ)の二面性を持っている」ということを遥かに超えた魅力と面白さを兼ね備えた、「罪」な人物であるということだ。

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