ニチアサの話がしたい vol,135

■今週のギーツ

・涙のキューン大健闘

　放送日の4月9日は『ドンブラザーズ』のFLT名古屋公演に出かけていたため、今週のギーツ30話「慟哭Ⅵ：手紙の中の王子様」は遠征先のホテルの部屋でチェックアウトの準備をしながら観ることになったのだが、キューンが祢音ちゃんを助けに来てからは「あ、これは絶対泣くな」と思い、メイクを途中で止めて観た。止めて良かった。もし化粧が完成していたら、スッピンに戻るくらい泣いていただろう。ゲームには勝ったものの、戻るべき家はもう無い……というほろ苦いエンディングではあったものの、「思いの強さだけじゃ勝てない」ことを1度目のDGPで知った祢音ちゃんが「生きて願い続ければいくらでも幸せになれる可能性がある」と、志半ばで亡くなったあかりちゃんの思いも背負って立ち上がり、手紙の中だけの王子様だったキューンも「君が教えてくれたんだ！幸せかどうかを決めるのは生まれた境遇じゃない。決めるのは自分自身なんだ。だから諦めるな！」と、全てをデザインされた人生を生きてきた彼だからこそ言える、彼自身の言葉で祢音ちゃんを救い、「お互いの幸せのために」絶望に立ち向かったことで精神的に大きく成長した2人を見て、もう正直今週は「祢音ちゃん……頑張ったね！！キューン……よくやった！！」と咽び泣きながら労いたい気持ちに尽きるのだが、ここに至るまでの祢音ちゃんを襲う不幸の数々は本当にしんどいものがあった。