#29 ベクトル

昨日の試合を終えて、残るリーグ戦は3試合。
南葛SCは関東リーグで未だにホームでの勝利がありません。
現在勝ち点13得失点−7の暫定9位。
降格圏内です。
今シーズンの目標はJFL昇格。
しかし、この目標を叶えることが不可能になったわけではありません。
まだ、リーグは3試合残っていて全勝して降格圏内を抜けて、全社で勝ち進み、地域CLで勝ち抜ければ、JFLに昇格できます。
しかし現状、チームとしても個人としても非常に厳しい状況が続いています。
チームは降格圏内、個人としては今シーズン出場時間は約10分。
とても不甲斐ない結果です。

しかし、キョウヘイさんを中心に三上会を作ってくれたり、横断幕まで作ってくれました。
僕は「ありがとうございます」と感謝は伝えましたが、サッカー選手なのでやはり「プレーで示す」
これが最大限の感謝を伝える方法だと思っています。
プレーで示せば良いというわけではありません。
もちろん、感謝の気持ちやファンサービスはとても大切なことです。
南葛ファミリーの皆さんは、チームに結果がついてこない時にも会場に足を運んでくださったり、SNSで応援メッセージをくれたりしています。
こういったことに対して僕たちは感謝の気持ちは決して忘れずに、結果で示す。
これしかないと思っています。

https://twitter.com/hayato_kato1119/status/1566433620780527616?s=21&t=wFtO_cYrbqKMOyua-OeiqQ


これは昨日の試合後の加藤くんのツイートです。
「悔しい結果を共有できるたくさんの方々がいることに感謝です。
次は喜びを共有できるように」
これ、とても幸せなことだと思います。
南葛ファミリーとホーム奥戸で勝利を共に。

今回のタイトルにあるベクトル。
こんな苦しい状況が続くからこそ、自分達にベクトルを向ける。
人のせい、環境のせい。
ベクトルを周りに向けるのはとても簡単なこと。
ベクトルを周りに向けた時点で終わり。
成長も何もない。
ベクトルを自分に向けたらそこで自然と問題点や良かった点が生まれて、改善して成長が生まれる。
苦しい状況の時にどれだけ自分にベクトルを向けて自分と向き合って成長できるか。
これが成長にとって必要不可欠。
チームで諦めている人は1人もいない。
大丈夫。
南葛SCはやれる。
自分もやれる。

少し違ったベクトルの話もします。
昨日南葛デビューとなった悠さん(長谷川悠選手)が先週の練習で僕に言ってくれたことです。
「三上はベクトルをもう少し意識するともっと良くなるよ。
相手全体のプレスのベクトル。
ボールの流れのベクトル。
それらを意識して味方と敵の位置を見て、出し手が出せるタイミングで緩急をつけてボールを受ける。
ボールが出てこなくても一旦、背後に抜けて相手を下げてから足元でパスを貰う」
このような話をしてくれました。
なんとなくは分かっていたことだけど、これだけしっかりと言語化できて説明できる悠さんはとてもクレバーな選手。
悠さんは体格に恵まれているのにそんな選手がこれだけ頭を使ってプレーしている。
自分ももっともっと頭を使って賢くプレーしなくてはと改めて強く思いました。
さらに、本来なら自分から聞きに行かなくてはいけないようなことです。
しかし、同じポジションの自分のプレーを見てくれていてその上アドバイスまでしてくれる器の大きさ。
本当に南葛SCに入って良かった。

なかなか試合に絡めず悶々とした日々が続きますが、間違いなく成長しています。
これまで試合に出れなかったり勝てないのはサッカー人生で初めてですが、だからこそ今までで1番成長できている気がします。
こういったことをチームに還元して「圧倒的な」結果を残せるFWとして南葛SCに勝利を届けられる選手に必ずなります。
応援よろしくお願いします。



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