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フランスアンティーク家具とは

西洋アンティーク世界の一番の花形は、18世紀フランス家具と装飾工芸品の分野です。花形ということは、お値段も一番高い。
なぜ、、17世紀でも、19世紀でもなく、18世紀なのでしょうか? アンティーク=骨董品なら、古いものの方が、価値がありそうですよね?
あるいは、何十何億円という2ケタ億円の絵画続出の19世紀印象派の作品。絵画は、何点もそういう価格のニュースなど目にしますが、他のものは?同時代の家具の方が高いのでは??

ところが、一番高価格なのは、18世紀のフランス家具と工芸品、なのです。

どうして?

日本人に人気があるのは、ゴールドいっぱいで華やかなフランス家具より、シンプルなイギリス家具でしょう。
もちろん、欧米でも一定の人気があります。
けれども、価格帯は、フランス家具ほど高くはないのです。

どうして??

それは、フランスの王立家具庫の存在によることが大きいです。

フランス人は、カフェのギャルソンに時折いるように、元来忘れっぽいからすべて記録しておく習性になったのか、元来「記録魔」だからなのか、「すべて」記録しています。
『いついつに、ヴェルサイユ宮殿の誰それの部屋に、コモード(西洋箪笥)が納められた。金の飾りがついて、引き出しが2つ、箪笥の脚は、動物の蹄の形。家具職人誰それの作である。』
というような。
そして、その説明に合致する家具は、この誰それの部屋にあったもの「と思われる。(かなり高い確率で!英語ならmost likely)
という記述の説明になり、「由歴」(由来と歴史)がはっきりしたということになり、そうした由来と歴史に高い値段がつくのです。
私がオークション会社で、スタージュ(研修)をしていた時に、仕事の一環で、そうした18世紀の手書きの記録を見る機会があり、大感激でした‼️
大学生の時に、日本のナントカ文庫で、毛筆古文書を見て、全然つまらなく思っていたのとは、大違いです!笑笑
この違いは、何からくるのでしょう?
筆🖌️と羽ペン🖋️🪶の違いかしら?

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